トヨタと水素社会目指しコーヒーを共同開発

左から清水氏、里見執行役員、土井講師
UCC上島珈琲は、トヨタ自動車「クラウン」70周年を記念し、16代目クラウンの4車種をイメージしたオリジナル水素焙煎コーヒーを共同開発。クラウン専門店「「THE CROWN」6店舗(東京虎ノ門、愛知高辻、千葉中央、横浜都筑、大阪千里、福岡天神)で10月7日から順次提供する。初日には都内で発表会を開き、UCCジャパンの里見陵執行役員サステナビリティ経営推進本部長、UCCコーヒーアカデミーの土井克朗専任講師、トヨタの清水竜太郎クラウンチーフエンジニアが開発背景などを説明した。
独自の国産技術で作り上げた初の量産型乗用車として1955年に誕生したクラウン。以来、70年にわたりトヨタのフラッグシップカーとして時代とともに進化を遂げてきた。16代目の開発にあたり、「クラウンとは何か」を徹底的に見つめ直し、「これからの時代のクラウンらしさ」を追求した「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」の4車種を展開する。また、カーボンニュートラルの実現に向け、ハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリット車(PHEV)、燃料電池車(FCEV)と多様なニーズに応えるパワートレーンも用意する。
一方、UCCも、UCCサステナビリティ指針を制定し、「2040年までにカーボンニュートラルの実現」に向けた取り組みを推進。今年4月には、大型水素焙煎機「ハイドロマスター」を富士工場(静岡県富士市)で稼働し、水素焙煎コーヒーの量産を世界に先駆け開始している。
里見執行役員は、今回のコラボについて「車とコーヒーは生活シーンで大きく価値創造しており、さらに両社カーボンニュートラルの実現に向け水素に着目しているという共通点がある。今後、車とコーヒー、水素で新たな価値創造が図れると考えた」と説明。
また、オリジナル水素焙煎コーヒーの開発に当たっては、土井講師が実際に4車種に試乗し、体験した感覚もともに、クラウンの〝乗り心地〟を水素焙煎のコーヒーの〝飲み心地〟として表現。「CROWN SEDAN BLEND」=上質さをまとう洗練された余韻、「CROWN CROSSOVER BLEND」=華やかさと心地よさが交差する風味、「CROWN SPORT BLEND」=個性際立つエレガントな香味、「CROWN ESTATE BLEND」=力強さの中に秘めた優雅な後味、を各200g豆(税込3,510円)で販売する。
清水氏もオリジナル水素焙煎コーヒーの開発に携わり、「昨年12月に企画がスタートし、両社で、車、コーヒーの相互理解を深めてきた。出来上がったコーヒーは、まさにクラウンの乗り心地と合致した味わい。これを機に、水素社会の推進を図っていきたい」と期待を寄せた。
UCC「水素焙煎コーヒー」サイト
https://www.ucc.co.jp/company/sustainability/nature/carbon_neutral/hydrogen_roasting/
「クラウン」ブランドサイト
https://toyota.jp/info/crown_brand/flagshipstore/?padid=from_crownstyles_top_navi_flagshipstore
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