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エシカルフード推奨品の評価基準を策定/エシカルフードラボ

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エシカル食品選びをサポート

Tカードみんなのエシカルフードラボの主要メンバー

共創型プラットフォーム「Tカードみんなのエシカルフードラボ」が3月30日に記者発表を行い、エシカルフードの市場創設に向けた「エシカルフード基準」を公表した。合わせて食品メーカーや流通・小売事業者など同プロジェクトへの参画企業の募集を公式サイトで開始した。

社会課題解決のため昨年3月に発足したエシカルフードラボ。共通型ポイント付与システム「Tカード」運営会社傘下のCCCマーケティング(東京都渋谷区、田代誠社長)がプロジェクトオーナーで、メンバーは企業や大学教授ほか多数のマルチステークホルダーで構成されている。企業の「環境に良いものを作っても売れない」という声と、消費者からの「エシカル商品が何かわからない」といった声をマッチングさせることで、新たにエシカル市場の創設を目的としている。国民参加によるエシカル行動促進を最終目標に、消費者のエシカル食品選びをサポートする。

7000万人超のTカード会員が同ラボ推薦のエシカル商品を購入すると「エシカルフードアクションスコア」が付与され、エシカル消費を自任することができる。また、年間35億件を上回る購買データは、国・自治体や企業などがエシカル商品の開発・販売や連携事業を展開するなど、エシカル消費促進に向けた取り組みに活用する。なお、アクションスコアはTポイントなどに還元・交換できないが、利用促進のため何らかのインセンティブを設ける予定。

今回発表されたのは、同ラボがエシカル商品を推薦する際の認定基準となる評価項目の大手企業バージョン。基準には「企業評価」と「フード評価」があり、環境・調達・包材など合わせて17分野の計73項目。この全項目を販売メーカーが1商品ごとに自社評価し、提出された評価書をラボが集計・採点して基準点を上回ると「エシカル推薦品」として認定する。ラボではT会員にメールやスマホアプリのレコメンド機能などで認定商品を推薦品として紹介する―という仕組みだ。

基準項目や評価基準点などは年1回見直し、今夏までに中小企業バージョンも発表する。これにより来春にもテスト運用を開始する予定で、食品メーカーへの参画要請は秋以降に本格化させる。

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