味・食感・見た目もそのもの 「植物性ゆで卵」も!!
植物性肉などのプラントベースフード(植物性食品)を研究開発している食品ベンチャー企業のグリーンカルチャー(東京都葛飾区、金田郷史社長)が、日本初となる「植物性とんかつ」の開発成功を2月9日に発表した。
長さ約30cmの巨大なとんかつは、大豆を主原料に作られた植物性肉。国内外において、これまで植物性原料のみで大きな1枚肉やかたまり肉を作ることは困難とされてきた。しかし、グリーンカルチャーでは独自の研究と技術革新により、国内で初めて1枚肉の成形を成功させた。
開発時のテスト結果では、風味や繊維組織、固さなどの物性は豚ヒレカツとほぼ同じで、色や断面の見た目はチキンカツに近い。食感は弾力のあるカツそのもので、大豆ミート特有の臭さは一切ないのが特長。実際に食べてみると、一般的な豚カツ以上に食べ応えがあり、「歯ごたえの良い満足感のあるガッツリ系」といった印象。
今回公表したのはプロトタイプで、サイズ・形状は顧客ニーズに合わせて変更することができる。 発売は今年5月頃となる予定で、年内に量産化させる計画。
■日本初の「植物性ゆで卵」も開発成功
グリーンカルチャーでは昨年12月、日本初となる「植物性ゆで卵」プロトタイプの開発にも成功し、発表した。
植物性卵は味・香り・食感はもとより見た目が重視され、白身と黄身の量バランスや色・質感・形状維持・均一性など、植物肉以上に開発・製造が難しいとされている。
12月発表は開発途中のプロトタイプであり、今後、さまざまな調理方法や料理メニューなどに使用できるよう、物性改良を進めていく。
「グリーンカルチャー」公式サイト
https://greenculture.co.jp/
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