ライフのPB合計売上高は812億円。うち価格対応の「スマイル」は1.5%増の520億円、注力する「ビオラル」は20.7%増の108億円。「ライフプレミアム」はビオラルとの競合で、「スターセレクト」は一部商品の調達困難から前年割れとなったが今後テコ入れを図る。
ビオラルは全店で販売する商品売上が100億円、ビオラル業態の店舗売上70億円と合わせ170億円の実績。30年には400億円、経常利益は20億円を見込む。この計画達成に向け有機農産物集荷会社のワールドデリカをグループ化。
こうしたPB強化が着々と進む様子を見ると、NBの売上構成比が顕著に低下しているように感じるが、ことはそう単純でもない。
イオングループで中四国エリアを担うフジ。同社でもトップバリュは631億円を売り上げた。一方でオリジナル商品は335億円を販売。売上規模ではトップバリュの半分程度ながら、伸び率は38%。トップバリュが粗利の積み増しという役割ならば、オリジナル商品は来店動機の強化やファンの獲得という位置づけにある。こうしたPB展開に加え、同社では「全力プライス」としたNBの価格訴求で294億円、同じく「毎日が安い」は1430億円を販売。PB・NBの価格提案型の商品群で合計2815億円を販売した。今期は3200億円の売上を想定、30年には4000億円を計画する。
同社が展開する中四国エリアにもDS業態の進出が顕著となっており、現状はSMとDSの売価に格差がなくなってきたという。こうした競争の中ではPB一辺倒では勝ち抜けず、NBを含めた価格訴求型の商品ウエートが、今後一段と高まる予想だ。
小売業には売上・利益の取れるPB販売で苦境を乗り切ってほしいのが食品業界の本音。だが、コスト環境や市場模様を見ると、そうもいっていられない現実がある。メーカーの商品施策としては、二極化の徹底が一層求められる傾向だ。
2026年4月27日付