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環境・新市場を重点的に/日清製粉ウェルナ

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77品で100億円計画

小池社長は新製品に自信をみなぎらせる

日清製粉ウェルナの家庭用・業務用新製品発表会が2月8日に都内で開催された。発売アイテム数は近年最多となる77品目(内業務用6品)。小池祐司社長は販売目標を「売上高100億円」と力強く掲げた。

「環境への関心の高まり」「節約志向」「メリハリ消費」といった消費者意識の変化に対応すべく、春の新製品開発では次の5つを重点テーマに挙げた。①環境に配慮した製品への進化②新ジャンルへの挑戦③高付加価値製品の提案④節約ニーズへの対応と値頃感のある新製品開発⑤業務用市場でのソリューション型新製品開発(冷凍自販機専用パスタの開発・テスト販売)。具体的には次の通り。

①マ・マー「早ゆでスパゲティFineFast2/3サイズ」は紙素材を採用したエコパッケージに。冷凍マ・マー「THE PASTA贅沢野菜」シリーズには環境包材のバイオマスPETを採用した。

②市場拡大で注目を集めるオートミール市場に専用ソースを新提案。さらに拡大が期待されるベトナム料理カテゴリーには冷凍食品の新商品。冷凍「青の洞窟」からは本格リゾットを提案する。

③家庭のから揚げ作りを手軽にワンランクアップさせる新商品や、パスタソース「青の洞窟Piccolino」と、新発売の「マ・マーたっぷりシリーズ1人前」は、レンジ対応パウチに。冷凍ではマ・マー「THEPASTA」にはクオリティにこだわった新シリーズが登場。

④日清「コツのいらない天ぷら粉」は深さ2cmの油でも調理が可能に。冷凍パスタは値頃感のある価格帯に「3分生パスタ」シリーズを展開。

⑤伸長する冷凍自販機市場に向けて、専用パスタを開発し、テスト販売を開始。人手不足など業務用市場の課題に幅広く対応する。

また、広告宣伝の方向性については、長く繰り返し訴求する『静』の施策(イメージソングやオリジナルキャラクター・コニャラ)を核とし、若者を意識した『動』の施策(SDGs、eスポーツ、Dリーグ)を織り交ぜながら展開する。

具体的には『静』の施策となる新企業CMではSDGsの取り組みと社名認知の促進を図り、新製品CMではレンジ対応した「マ・マーたっぷり」シリーズ1人前と、冷凍パスタ売上ナンバーワンの「THE PASTA」シリーズを訴求。

『動』の施策では、「青の洞窟」新ブランド戦略や、ABCクッキングスタジオの海外スタジオでのこなもんプロジェクト、AI使用のフードテック活用施策などを図っていく。

なお小池社長は発表会冒頭、6日に発生したトルコ大地震で被災した人々へ哀悼の辞を述べ、トルコのパスタ工場に被害が無かったことを報告。同時に現地へのできる限りの支援を約束した。

2023年2月20日付

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