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秋冬新製品アイテムは例年の倍増へ/日清製粉G

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新商品売上高100億円を計画

小池社長

日清製粉グループ本社は、8月5日に都内で日清製粉ウェルナ新製品発表会を開催。日清製粉ウェルナ・小池祐司社長は、「本格」「簡便」「健康」をベースにしてSDGs、Z世代への対応と業務用の強化を基本方針に掲げ、コストアップ対応型商品を含めた新商品数を例年の約2倍に増やし、家庭用・業務用合わせて売上高100億円の販売予算に取り組む考えを示した。

今秋の重点テーマは、①家計を応援する「値ごろ感のある新商品」②変化を捉える「新たなニーズへの対応」③食卓を豊かにする「付加価値商品の提案」④伸長する「冷凍食品市場への新たな挑戦」⑤業務用ユーザーの「課題解決につながる提案」の5つを掲げた。

値頃感と新たなニーズに

発売アイテム数は、家庭用は常温48品(リニューアル13品)、冷凍食品26品(同3品)の合計74品。業務用は常温3品、冷凍食品6品(同2品)の合計9品を展開する。家庭用は一部を除き8月20日、冷凍食品も一部を除き9月1日、業務用も同日の発売を予定する。冷凍食品は全品オープン価格。重点テーマごとの注目商品は次の通り。

「値ごろ感のある新商品」=節約メニューとしても注目のお好み焼き。シンプルな配合設計で様々な具材と合わせやすい「日清 具材を活かすお好み焼粉」と「同 具材をたのしむたこ焼粉」の2種類、200g(税込151円)と400g(248円)のサイズをそろえた。チャック付きのスタンド包材仕様。主力の「同 お好み焼粉」「同 たこ焼粉」には小容量の300g(302円)を追加した。

お手頃価格の2人前レトルトパスタソース「マ・マー PASTA TABLE」にも、「あさりコンソメ」と「ガーリックトマト」各220g(172円)の2品を加え全5品まで拡充した。

「新たなニーズへの対応」=依然として高い食卓登場頻度がある〝から揚げ〟だが、から揚げ粉を使用する消費者は全体の約2割にとどまり、ほとんどが片栗粉や小麦粉を使用している。一方で片栗粉や小麦粉を使うユーザーの不満点には、味が決まらないことや漬け込み時間の長さがうかがえる。そこで提案するのが「から揚げの漬け込みたれ しょうゆ味」40g(119円)。ニンニクやショウガを利かせた味付けで、漬け込み時間はわずか10分と大幅に短縮できる。1袋で鶏もも肉2枚分を漬け込める。

スパゲティでは、喫食量の実態に着目。シニアや女性層などの約3分の1が90g以下と見られ、1束を80gにした新商品「マ・マー チャック付80g結束スパゲティ1.6㎜」480g(467円)を9月1日から発売。また、冷凍食品では「マ・マー レンジで3分スパゲティ」シリーズを新発売。一般的な個食パスタよりも量目を控えている分、カロリーや糖質もセーブ。味付けもシンプルなのでアレンジ適性もある。加熱時間も3分の時短設計。「和風たらこ」「ナポリタン」「カルボナーラ」の3種類。各180g。

青の洞窟など冷食挑戦

付加価値強化と冷凍食品の新たな挑戦

「付加価値商品の提案」=「青の洞窟」ブランドから、より本格的なイタリアンが家庭で楽しめる新商品。新シリーズ「青の洞窟 Piccolino」は、メインディッシュとの食事や軽めの食事を満喫する5種類をラインアップ。「3種チーズのボロネーゼ」「マスカルポーネのポモドーロ」「あさりと帆立のラグー」「ポルチーニ香るきのこクリーム」「イカスミのソース」各110g(216円)。環境に配慮したスタンディングパウチ包装を採用。パスタは80~100gがおススメ。また、1人前レギュラーパスタソース3品(ズワイ蟹のトマトクリームは品質も改良し新発売)、調理用ソース3品はリニューアルした。

さらに高単価冷凍食品への注目が高まる中、初めてとなるメインディッシュ「青の洞窟 オリーブの旨味広がる 鶏肉のカチャトーラ」202gが登場。同じく「同 パスタソース」2種、「国産フレッシュバジルのジェノベーゼ」108gと「ハーブとスパイス香る牛肉のラグー」150gを9月20日から新提案。冷凍食品ならではのおいしさと具材感、簡便性で外食需要を取り込む。

「冷凍食品市場への新たな挑戦」=コロナ禍で大幅伸長したスイーツ系スナック市場へ、テーマパーク等で定評のあるチュロスを家庭用で展開する。「Smart Table」シリーズから新発売する「ミニチュロス」は、「チョコソース入り」と「カスタードソース入り」の2種類。各132g。長さ10‌cmの食べやすいサイズにフィリングソースを詰め、しかも生地はクリスピーな食感(独自技術)を実現している。オーブンまたはオーブントースター専用商品。「もちもち食感ミニパンケーキ20枚入り」400gも同時発売。

個食パスタ「マ・マーTHE PASTA」シリーズからは、20~40代女性をターゲットとした野菜たっぷり、小容量・低カロリー(300kcal、糖質40g前後)のトレイ入り「マ・マー THEPASTA 贅沢野菜」3種を新発売。「菜園風オクラとなすのペペロンチーニ」「なすとトマト果肉の和風醤油」「完熟トマト果肉のラタトゥイユ風」各230g。

業務用の「課題解決につながる提案」=ソリューション型新商品を継続的に上市していく。コロナ禍での市場ニーズの変化と人手不足問題に対応。新商品「天ぷら粉 吸油を抑えた揚げ上手1㎏」は、既存の「揚げ上手」との比較で天ぷらの衣の吸油率を20%オフ。冷水不要で簡単に、上手に天ぷらを揚げられる。食用油価格高騰への対応にもつながり、油の使用量を約10%削減できる。Webサイト「日清製粉ウェルナclub」を立ち上げ、製品コンテンツの充実を図る。

この他、青の洞窟NAGOYA(7月29日~8月7日)への協賛や、SDGsへの取り組みとして11月実施予定のTBS「地球を笑顔にするWEEK」へのプラチナスポンサー協賛。広告宣伝ではeスポーツ「APEXLEGENDS」大会に協賛し、冷凍食品の贅沢野菜やミニチュロスを訴求。ミニチュロスではテレビCM、YouTube動画、キッチンカーなど幅広い展開を予定する。

2022年8月22日付

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