コーヒーハンター・ホセ川島良彰氏と共同開発
サントリー食品インターナショナルは、「BOSS」ブランドのイエナカ(家庭内)戦略を加速させる。5月27日に都内で戦略発表会を開き、ジャパン事業本部ブランド開発事業部の大塚匠課長が概要を説明した。
ボスはこれまで〝働く人の相棒〟として、イエソト(家庭外)需要を取り込みながら売上を伸ばしてきた。しかし、近年は共働き世帯の増加やテレワークなど働き方の変化も見られ、イエナカコーヒーに新たな需要を見いだす。
ミルクと混ぜるだけで本格的なラテが楽しめる濃縮コーヒー「ボス ラテベース」を2016年に発売。忙しい朝でも手軽に作れる時短ニーズを捉え、昨年は16年比160%と好調な販売。共働き女性の購入率が高く、イエナカ需要の獲得に手応えを示している。
時短はともすると〝手抜き〟のイメージもあるが、大塚課長は「時短で生まれた時間を使って豊かに過ごすことができる」と提案し、時短に対するポジティブな側面を強調する。
今年はさらなるイエナカ需要の拡大に向け、ボトルコーヒーの新商品「プレミアムボス コーヒーハンターズセレクション 無糖/甘さ控えめ」(750mlPET、298円)を5月28日から発売した。
7年前からボスのアドバイザーを務めるコーヒーハンターのホセ川島良彰氏との共同開発。コロンビア産高級コーヒー豆を品質保持のため定温で輸入し、深煎りでコーヒーの香りとコクを引き立てた。本格的なアイスコーヒーを家で作るのは難しいといった声に応え、〝そそぐだけで、至福の美味しさ。〟を訴求する。
会場には川島氏も駆けつけ商品を紹介。自身が経営する「ミカフェート」では、レギュラーコーヒーを中心に世界中の上質なコーヒーを取り扱う。今回はRTDコーヒーの共同開発だが、全てのコーヒーをおいしくすることが使命だとし、「RTDも例外ではない」と妥協のない商品作りに挑んだ。新商品について「RTDで定温輸送豆を使っているところはない。完熟豆由来のフルーティーな香りを楽しんでほしい」と出来栄えに自信をみなぎらせた。
大塚課長も「ワインボトルを模した容器形状、価格帯など従来のボトルコーヒーとは一線を画すチャレンジングな商品」と評し、夏場に向け店頭試飲、プロモーションを通じ価値提案していく。
また、「ボス ラテベース」からも、7月9日に「贅沢カフェインレス 甘さ控えめ」(340mlPET、278円)を新発売しラインアップを拡充。7月9日~8月30日には「プレミアムボス コーヒーハンターズセレクション」「ボス ラテベース」を対象に、応募マーク10枚でペアグラスが必ずもらえるプレゼント企画も実施する。
家でも慌しい現代の働く人の課題解決に向け、イエソト・イエナカの垣根を超えた時短マイスターな「イエナカのボス」を積極展開する。
2019年6月10日付(スライド写真は9枚)