規格外品の染料としての活用に期待感
UCC上島珈琲は、コーヒー産業の持続可能性に向けルワンダとの取り組みを強化する。4月1日からドリップコーヒーシステム「ドリップポッド」の専用カプセル「ルワンダ フイエマウンテン」(1箱/12個入)と、同国の伝統工芸品である天然素材を用いたバスケットとのセット商品(税込4840円)を公式通販サイトで数量限定発売する。
UCCは、ルワンダにおいてJICA(国際協力機構)の一村一品運動を通じ農園の開拓から品質向上まで生産支援を行ってきた。ドリップポッドでは、2020年に「ルワンダ フイエマウンテン」産初の一般家庭向け商品を取り扱い、収益金の一部をかんがい施設の開発に充て、昨年5基の井戸を完成させた。
今回発売する「DRIP POD Journey-Rwanda- バスケットセット」には、ルワンダの明るい未来につながるポジティブなメッセージを込める。コーヒーはスペシャルティグレードを使用し、グリーンアップルやマスカットを思わせる豊かな酸味と上品な甘い余韻、滑らかな口当たりが特長だ。バスケットは芯材となるイシンギ草に、鮮やかに染色されたサイザル麻を全て手作業で巻きつけて編み上げる。作り手である女性の自立支援を行うアパレルショップ「ルイズビィ」とコラボした3種類(未来、空、絆)から選択する。中でも「未来」は、規格外品として廃棄予定だったコーヒー豆をサイザル麻の染料として使用したオリジナル品となっている。
3月24日には東京・御成門の「上島珈琲店№11」で発表会を開催し、UCC農事調査室の中平尚己室長とルイズビィの小澤里恵代表がトークショーを行なった。中平室長は「ルワンダ フイエマウンテン」を、「非常に厳しい基準の下、上質な味わいに仕上がっている」と高評価。グリーンアップルのような風味でリンゴジャムとの相性の良さや、アイスコーヒーのアレンジレシピ「黒蜜スカッシュ」を紹介した。また規格外品の染料としての活用には大きな期待を寄せる。出来上がりはシャンパンゴールドのような色合いに仕上がり、「コーヒーの新たな魅力、価値を発信できる」と目を輝かせた。
特設サイト
https://drip-pod.jp/rwanda/
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