計画を大きく上回り活況
イオンリテールは11月22日、大阪市東淀川区に「イオンスタイル東淀川」をグランドオープン。進化型GMSと10テナントによる商業施設で、30~40歳代のファミリー需要を取り込む。
快適な都市部の買い物と暮らしを提案する〝体験型ライフスタイル店舗〟を標榜する。1階食品売り場では大阪の岸和田漁港からの鮮魚を中心とした対面販売や地場野菜など地域商品に加え、単身層も楽しめる焼肉コーナー、出来立てを提供する鉄板焼きなどを用意した。健康志向に対応したオーガニックも充実。さらに日用品・化粧品・医薬品がそろうドラッグ売り場を展開、必需品のワンストップショッピングを提案する。食品売り場ではセルフスキャンによる買い物を実現する「レジゴー」を導入。またネットスーパーに加え、徒歩や自転車で来店する人に便利な「即日便」を展開。また近畿圏で初となる「調剤おくすり即日便」、寝具・収納用品などの即日便も対応する。
2階にはオン・オフの多様なシーンに対応したファッション売り場、くらしに対応する寝具や生活雑貨などを扱う「ホームコーディー」を展開。環境面では適切に管理された漁業や養殖業で生産された水産物の国際認証「MSC」「ASC」商品をラインアップしたほか、循環型プラットフォーム「Loop」の商品などもそろえた。また働き方のスマート化としてAIワークを活用した勤務計画の自動作成、情報共有ツール「MaIボード」を採用、リアルタイム情報に基づく適切な売場運営を行う。
16~21日に実施したソフトオープン期間は計画を大きく上回った。これを受けて本オープンも当初の計画を引き上げて臨んだが、その計画も上回った模様。大阪最大の都心・梅田に近いため、百貨店を意識したデリカの量り売り「リワードキッチン」に注力したほか、近隣のビジネスパーソン向けに選べる弁当を強化したところ、いずれも好評を得た。冷食は千品目をそろえ、パスタやグラタンが人気。またソフト期間ではイオンデモンストレーション社による試食を再開。本オープンは混み合いすぎたため控えたが、こうした成功事例を軸に、主要商圏3㎞圏内で求められる需要をさらに模索していく。
【施設概要】所在地/大阪市東淀川区豊新2-12-3▽責任者/イオンスタイル東淀川店長・西嶋賢一▽売場面積/9746㎡(直営8813㎡)▽駐車・駐輪台数/380・700台▽2㎞商圏世帯、人口/8.6万世帯、15万人▽売上構成比/生鮮4品47%、日配27%、ドライ26%(うち酒類5%)
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