限定メニューや物販も
UCCグループの外食事業会社・ユーシーシーフードサービスシステムズは、3月19日に「上島珈琲店 京都嵯峨嵐山店」(京都市右京区)を開店する。
新店舗は京都エリア4号店にして同地区の旗艦店となる。嵐山の名所・渡月橋や世界遺産の天龍寺などに近い観光立地。店舗外観は京都の文化や街並みに溶け込めるよう、日本家屋をイメージした。店内は嵐山観光の合間に、安心してくつろげる設計。1~2人の少数観光客をメインターゲットと想定しており、趣がありゆっくりと過ごせる空間を演出。
メニューは、ダブルネルドリップコーヒーを使用した「宇治玉露のミルク珈琲」を先行発売。また店舗限定として、きめ細かな泡とシルキーな舌触りが特長の「アイスブリュードコーヒー」や「扇ワッフルサンド」もそろえる。さらに京都・北白川の人気洋菓子店・一善やとのコラボメニュー「お濃茶ブラウニー」「ほうじ茶フィナンシェ」「抹茶フィナンシェ」を展開する。同業態142店舗の中でも、1店舗限定のメニュー企画は珍しく、力の入れようが分かる。
また店内入り口付近には、マグカップや食器類などの物販コーナーを設置。土産物や贈り物として風呂敷に包むサービスも行う。店頭販売と連動したECでの拡販にも期待を寄せる。
計画当初に見込んでいたインバウンドなどの需要は回復に時間を要するが、当面はマイクロツーリズムなど国内需要の確保に取り組む。なお、同地では3月からの緊急事態宣言の解除以降、春休みシーズンとあって人通りが戻ってきている。当面は100席のうち8割程度の需要確保を目指し、限定品の売れ行きにより来店客の支持率を探る。客単価は600~700円を想定。
WEB先行記事