3密対策してグランピング提案
コロナ禍のニューノーマル時代に向けて、イベント活動が徐々にスタートしている。大阪でも関西の食材や文化を発信する人気の「御堂筋天国プロジェクト」が復活。三井不動産、農林中央金庫、御堂筋まちづくりネットワークは大阪市協力の下、官民が連携して御堂筋活性化に取り組む同PJ第5弾「上を向いて、笑おう。御堂筋グランピング」を11月6~7日に開催した。
同PJは大阪の大動脈である御堂筋を使った大型企画で、普段なら1日で2000人弱が訪れる人気のイベントだが、今回は密集を防ぐために出展者を絞り、広いスペースを確保。3密対策を取りながら、新しい都市空間の在り方を創造した。
淀屋橋odona前、銀泉備後町ビル前の壁面後退部分に天然芝を敷き、ソファやチェアを設置してグランピングが楽しめるよう工夫。人が行き交う御堂筋で、テイクアウトした料理を楽しむ人や仕事で活用する人など、斬新な使い方が注目された。
出展社はコロナ禍で販売機会が大きく減った農産品や花卉関係者を集積。JAならけん(奈良)は旬の柿をメインに農産物や加工品を販売。JA紀の里(和歌山)は旬の果物を使ったフルーツサンドや白桃ソフトクリームをキッチンカーで提供。農業機械のクボタは花卉業者を応援するため、1日約300人に花束の無料配布を行った。
主催者の三井不動産によれば、御堂筋活性化のため、3密対策を徹底しながら今後もイベントを開催予定。食に関しては、キッチンカーの活用などを視野に御堂筋の活性化策を検討している。
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