赤身肉など新MDも導入
ライフコーポレーションは1月29日、大阪府高石市の「ライフ高石店」を建て替えオープン。同店は1972年に開店したが、老朽化対応および最適な売場フォーマットを構築するため、2018年5月に閉店し建て替えた。旧店舗の売り場は4層だったが、新店舗は同社が得意とする食品主体の2層の売り場に変更。生関・衣料の売り場が半減した。
足下商圏はシニアおよびファミリー世帯の構成比が高いエリアで、1km圏(1万1944世帯2万9847人)の人口構成比は70代以上が20.1%でトップ。大阪府平均を1.2㌽上回る。60代も14.6%(府平均比1.7㌽増)と多い。一方で世帯別では2人世帯の構成比が30.9%(府平均比3%増)と最大で、2人世帯以上の構成比も府平均を上回りファミリー層の多いエリアでもある。ヤングファミリーも多く、共働きしていることから所得層は中~高所得者層が多い。
しかし、データに反して足下の競争環境は厳しい。店舗周辺100~300m圏に関西スーパー、コノミヤ、サンディが出店しており、価格競争は熾烈。そのため同店のMDではEDLPの他、新たに火曜の青果市、金曜の鮮魚市を開催しお得感を訴求。近隣の和歌山・岸和田から届く農産物・鮮魚が売りとなる。さらに同社は店ごとに価格決定権を持たせる方針であり、今後は同店でも店長が競合価格を見てお得な価格を打ち出す。お買い得なPB「スマイルライフ」の打ち出しも強めていく。一方シニア向けに健康訴求の商品を展開する他、小容量・簡便品も充実させた。
食品売場ではこれまで培ってきたMDを投入。惣菜は「おかずバイキング」、ベーカリーは98円均一やサンドイッチ、加工食品はフリーズドライ商品、畜産は「らくらくクッキング」、水産は「冷凍ミールキット」などを展開する。
新たなMDも登場。畜産の「赤身肉」で、肉食へのニーズが強まっていることから、十勝黒牛の赤身部位を集めてコーナー化した。同MDは3月以降全店へ導入予定。惣菜・日配の売り場を拡げており日配は洋を強化。ヨーグルト売場を広く取った他、アーモンド飲料をコーナー化した。またイートインスペースは1階に25席を用意。屋外には子どもの遊び場も設けてファミリーに対応。
日用品・衣料品は旧店舗からは売り場を縮めたが、必需品を集積してワンストップショッピングを提案。直近では新型コロナウイルスの影響でマスクがよく売れており、同社でも自社PBの露出を強めている。48枚入458円とお買い得で、個包装という点も好評。
【ライフ高石店概要】所在地/大阪府高石市高師浜3-20-20▽建物構造/鉄骨造り地上3階建(売り場1~2階、駐車場3階)▽売場面積/2630㎡(1階1348㎡、2階1226㎡、3階56㎡)▽年商目標/20億円(売上構成比<%>農産12、水産7.5、畜産9.5、惣菜9、IB1.7、日配18、加食23.8、<うち菓子3.8、酒4.5>、生関11.3、衣料7.2▽店長/室山隆行▽従業員/93人(社員18人)▽営業時間/9~22時
WEB限定記事(スライド写真は12枚)