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1号店をSMに建て替え~令和3年に100周年迎える/イズミヤ

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周辺環境鑑みレンジアップなど惣菜が充実

デイリーカナートイズミヤ花園店

イズミヤは11月28日、大阪市西成区に「デイリーカナートイズミヤ花園店」をオープン。総合スーパーだった1号店を老朽化のため食品主体のSMに建て替えた。同社は1921年創業、旧店の売上高は1994年の83億円がピーク。令和3年5月には記念すべき100周年を迎える。

新店の立地は大阪メトロ花園町駅すぐの角地で視認性は高い。1km商圏には約4万1000世帯6万1300人が居住。特徴として小世帯・超高齢化・低所得が挙げられる。1世帯当たりの人数は1.37人(全国平均2.5人)と少なく、人口に占める50歳以上の割合が50.6%(大阪府平均32.5%)と高い。年収は300万円未満が74.8%(同44.4%)。そこで売り場では小世帯・シニア・価格志向層に訴求した惣菜・簡便・値頃な商品を充実した。

惣菜の売場を充実

福田取締役

一方で駅近のためサラリーマン需要や、近くに民泊が増えてインバウンドも見込めるため、営業時間は3時間延長し深夜0時閉店に変更した。福田耕三取締役執行役員商品統括部長兼第1商品統括部長は、民泊利用者が外食を控えSMを利用し内食している点に触れ、「民泊やホテルの増加でインバウンド拡大が見込め、西成区も大きく変化する」と消費環境の変化に期待を示した。

売り場で特に力を入れたのが惣菜。食品に占める売上構成は24.8%と通常店の倍近くに設定。アウトパックも活用して特に即食系商品を充実。通常店に比べて価格訴求も強め5~6%安い。特に売り場ではレンジ対応の「レンジDELI」コーナーを広く展開した。

この他、生鮮でも少量規格品やカットサラダ・フルーツ、味付け肉、ローストビーフなど簡便・即食系商品を拡充した。加工食品ではカップスープ類やウチ飲み向けのチューハイを充実。下に続く…

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一方で品質のこだわりを訴求する展開が「匠のすこやか」ブランド。これまで畜産等で展開していたものを、11月から生鮮・生鮮加工品の統一テーマとして展開。品質・鮮度・味・安心にこだわり、社内基準をクリアした商品を選抜。全店で導入するが、今回の新店では生アトランティックサーモン・めばちまぐろ・国産すこやか豚・国産交雑のすこやか牛・海老フライ等を大々的に展開。農産では従来どおり産直のさんさん市場も。日配では手作りスイーツも訴求。ベーカリーは「阪急ベーカリー香房」を導入し、食べ応えのある「まんぷくバーガー」等が登場した。

2階にはイートイン46席を設置。ドリンクマシンは抹茶入りタイプを選べる機械を導入した他、梅昆布茶が飲めるのもユニーク。食事に合う飲み物として採用した。2階にはテナントとして「ダイソー」「ココカラファイン」が入店した。

【デイリーカナートイズミヤ花園店概要】所在地/大阪府西成区花園南1-2-4▽売場面積/1階1131㎡、2階82㎡、テナント1062㎡▽年商計画/13.8億円▽客単価1286円▽アイテム数(売上構成比<%>農産433(14.1)、水産180(8.9)、畜産186(7.0)、惣菜270(24.8)、日配1085(21.5)、加食3093(22.8)、カウンタービジネス50(1.5)▽従業員/53人(社員14人)▽営業時間/9時~深夜0時(休業日1月1日)▽駐車台数11台

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