器の絵付け教室にベルクも賛同。コシノジュンコ氏も参加
味の素AGFは、2012年から東日本大震災の復興応援活動「AGF『ブレンディ』器の絆プロジェクト」を展開。その一環として主力工場「AGF関東」(群馬県太田市)でコーヒーカップの絵付け体験と工場見学を3月10日に開催し、世界的デザイナーのコシノジュンコ氏と14組28名の親子が参加した。
器の絆プロジェクトでは、東日本大震災で被災した窯元の復興活動を応援する。コーヒーカップという〝器〟を通して東北地方の伝統的な焼き物文化を全国に紹介し、被災者にくつろぎのひと時を提供。これまで窯の修復や親子陶芸教室、東北の器を使った被災地でのコーヒー教室などを実施してきた。
16年度からは自身でも震災復興活動を行うコシノ氏をプロジェクト・パートナーに迎え、4つの窯元と共同制作したコーヒーカップへの絵付け体験教室を実施。東北や熊本、AGF鈴鹿(三重県鈴鹿市)に続き、今回はスーパーマーケットのベルクの協力で実現した。
体験教室でAGFの品田英明社長=写真=は「親子の絆を深め、世界でひとつだけのコーヒーカップ、器を作り上げてほしい。活動も継続していく」と挨拶。ベルクの大島孝之社長も「店舗では震災直後から福島県産の農産品を取り扱っている。震災復興の意味も込め購入頂きたい」と訴えた。
絵付けには親子のほか品田社長、大島社長、コシノ氏らも挑戦。絵筆を片手に思い思いの図柄を描いていき、コシノ氏は「誰かへのプレゼント、好きな色や柄をイメージすると描きやすい」とデザインのコツをアドバイスした。絵付け後には工場見学、絵付けしたカップと「ブレンディ スティック」によるお茶会も開き笑顔が溢れる催しとなった。
また、窯元からは堤焼乾馬窯(宮城県)の針生乾馬氏、末家焼ひろ窯(同)の加藤文夫氏、ひろ子氏、会津本郷焼宗像窯(福島県)の宗像利浩氏、利訓氏が来場。絵付け用のカップはコシノ氏がデザインしたもので、宗像利浩氏は「取っ手に穴がない独創的な形だが、非常に持ちやすく陶芸の新たな可能性を見出してくれた」と絶賛した。
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