1年間で提供されたのは 2313食

2025年(令和7年)5月~2026年(令和8年)4月までに提供された「しながわボウル」12メニュー
キユーピーと品川区が共創する健康プロジェクト「しながわボウル」が、スタートから1年を迎え、新たなステージへ進んだ。5月からは、これまでの区役所食堂に加え、地域コミュニティ拠点「info&cafe SQUARE」(スクエア荏原1階)でも提供を開始。“区役所の人気メニュー”から、“街に広がる食の取り組み”へと進化している。
野菜摂取不足を背景にスタート
プロジェクトの発端は、2023年に実施された品川区健康意識調査だった。
1日350g以上の野菜を摂取している区民はわずか3.3%。さらに、主食・主菜・副菜を組み合わせたバランスの良い食事を1日2回以上取れている人も約半数にとどまった。
この課題に対し、品川区の「ウェルビーイング向上」と、キユーピーが掲げる「サラダファースト」の考え方が一致。「健康のために無理して食べる」のではなく、「おいしいから自然と野菜を食べたくなる」メニュー開発が始まった。
“食べたい”を引き出すボウルスタイル
「しながわボウル」は、野菜120g以上に加え、たんぱく質や炭水化物も一皿でバランス良く取れる“ボウル型メニュー”。
キユーピーは、ドレッシングやソースを活用した味づくりだけでなく、見た目の華やかさや満足感にもこだわった。小松菜や白菜など、サラダでは使われにくい野菜も取り入れ、“健康食らしくない健康食”を実現した点が特徴だ。
また、既存の区役所食堂オペレーションに負荷をかけない設計も重視。調理スタッフが無理なく継続できる形にすることで、単発企画ではなく、毎月継続できる仕組みを構築した。

平均食数(3日間合計)の変化
1年間で2313食を提供
2025年5月からの1年間で、提供食数は計2313食に到達。提供開始当初は3日間で約150食だったが、10月以降は約200食で定着した。
利用者アンケートでは約93.8%が「また食べたい」と回答。
さらに、11月の「タルタルソースの日」「カキフライの日」に合わせた「Wフライのしながわボウル」や、「マヨネーズの日」に合わせた“まぜマヨ”ソースのメニューなど、毎月テーマ性を持たせた企画も話題を集めた。

「しながわボウル」メディア向け発表会(2025年(令和7年)5月23日実施)森澤区長

第13弾「ハンバーグ&目玉焼きのしながわボウル」
「点」から「面」へ
品川区の森澤恭子区長は、「おいしさを満たした結果として健康につながる。この考え方こそ、持続可能なウェルビーイングにつながる」とコメント。
また区担当者は、「食堂で談笑する高齢者の姿を見て、食事がコミュニティ参加のきっかけにもなっていると感じた」と手応えを語った。
5月19~21日には、過去最多提供となった「ハンバーグのしながわボウル」を進化させた第13弾メニューを区役所食堂で展開。
区役所という“点”から、地域全体という“面”へ――。「しながわボウル」は、食を通じた地域ウェルビーイングのモデルとして、さらに広がりを見せそうだ。

(左から)キユーピー首都圏支社長 向野、森澤区長、キユーピー首都圏支社 佐藤(3月2日表敬訪問時撮影)
WEB先行記事