異なるコンセプトの3店舗を展開
サントリーホールディングスは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)への飲食店の出店を決定、9月9日に発表した。ウォータープラザに位置する商業棟・ウォータープラザ西棟内に、コンセプトの異なる3店舗を出店する。出店は棟内1階および2階、営業時間は10~21時を予定。
「SUNTORY PARK CAFE」(約150席、約420㎡)は、心とからだを潤す「公園」のような場所をイメージしたカフェテリア。「乾杯」を促す仕掛けを店内の随所に設け、心地よいコミュニケーションを創出する。
「サントリー天然水」でつくったプレミアムかき氷や、万博会場でしか味わえない特別な「BOSS」など、おなじみのサントリー製品を〝万博バージョン〟で提供する。
また、同社が行う森林整備活動「サントリー 天然水の森」で生まれる「育林材」を食器などに活用し、楽しくおいしい飲食体験の中で、自然の恵みやその持続可能性を考えるきっかけを提案。
「水空SUIKUU(すいくう)」(約190席、約750㎡)は、同博覧会で水と空気の水上スペクタクルショーを共同で出展するダイキン工業と共創するレストラン。店内は清冽な水の流れや緑あふれる景色と清々しい空気を再現。万博会場のウォーターフロントにいながら、まるで高原のレストランで食事をしているような体験を演出する。ダイキン工業の先端技術により温度や湿度、気流を最適にし、清涼で爽やかな空気を店舗内につくり出す。
メニューはサントリーのウイスキー、ビール、ワインなどの酒類を当店オリジナルにアレンジしたドリンクや、国内産の食材を活用したコース料理を提供する。また、店内のテーブルには、長年ウイスキーを育み、その役目を終えた樽材からつくられた「サントリー樽ものがたり」の家具を採用。
「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所 大阪・関西万博 ウォータープラザ店」(約110席、約300㎡)は天然水産資源に頼らず、自然界への影響の少ない持続可能な養殖漁業の研究に長年取り組んでいる近畿大学と共創する産学連携の養殖魚専門料理店。同大学が世界で初めて完全養殖に成功した「近大マグロ」はもちろん、安心・安全かつおいしい養殖魚や近畿大学の技術力によってつくられた、2種類の魚を掛け合わせてそれぞれの長所を利用した魚種「サラブレッド魚」を使った海鮮料理を提供。
店内は映像や光・音響によって海底をイメージした幻想的な空間を演出。また、水槽で泳ぐ養殖ニホンウナギなどを鑑賞することで、持続可能な未来への取り組みをリアルに見て感じられるコーナーも設置する。世界中から大阪・関西万博に来場する人に「人生で初めて食べる魚に出会う」特別な体験を提供する。