MZ世代意識した「串蒲焼」など商品開発も
今年の「土用の丑の日」は、今週の24日。イオンは、土用の丑の日商戦に向けて7月8日から、イオン、イオンスタイルなど約380店舗とイオンネットスーパーで、「トップバリュ グリーンアイナチュラル うなぎ蒲焼」など関連商品の販売を実施。今年はシェアできる特大・超特大サイズを過去最大となる10万尾(前年比20%増)用意し、前年比105%の販売計画に取り組んでいる。
看板商品となる「トップバリュ グリーンアイナチュラル うなぎ蒲焼」は、抗生物質・合成抗菌不使用で育てたうなぎを、着色料・調味料(アミノ酸など)・増粘剤を使用しないタレで焼き上げている。7月22日、イオンリテール「土用の丑の日2024」新商品発表会(イオン市川妙典店)で概要説明したイオンリテール水産商品部長の松本金蔵氏は、「今年は鹿児島で、めずらしく1月に新仔が獲れたこともあり、ご提供できる価格を昨年比で5~7%値下げできました」とコメント。また、土用の丑の日商戦においても、グループ全体で取り組む“MZ世代”の取り込みがポイントになると話す。
そのための商品開発として、白焼きや蒲焼きをカジュアルにした新商品をラインアップ。「中国産うなぎ おつまみ串蒲焼」(4本入り、税別798円)は、連日盛況な豊洲市場で見られる串焼きから着想を得たという。この他、うなぎ以外にも、「ASC認証 釜石サクラマス蒲焼風」(約80g、398円)や、「ケジャン風蒸し渡り蟹(生食用)」(300gあたり、880円)など代替品も充実させた。
土用の丑の日商戦(7月22日~24日)を前に、先行販売状況については、予約分は前年比で点数107%、金額100%。累計販売点数は110%、金額102%。松本部長は「昨年は、7月30日のお客様感謝デーと重なったことからほぼ業界一人勝ちだった。その分、今年は前年実績のハードルは非常に高い。二の丑商戦も含めて目標をクリアしたい」とコメント。ただ「二の丑」の認知率は20%程度と低い。ある程度の価格訴求も含めて需要を喚起していく方針だ。今年の二の丑は、8月5日。8月最初の土日が勝負となる。
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