オリジナル商品は価値訴求
加藤産業は7月14、15日に2022秋&冬の新製品発表会を神戸国際展示場で開催。476社・5088品目(うち新製品267社、1474品目)が出展、得意先2100人程度が来場した。
Kanpyコーナーでは、こだわりの既存品の好調を受け、20品目の新商品(加藤産業14、和歌山産業6)も価値提案型をそろえて訴求した。期待の商材は厳選トマトを収穫後24時間内に加工した「ムッティ ホールトマト」、100%パインアップル果汁入りの「ゴールデンパインアップル」、有明産の初摘み海苔のみを使用した「有明海産初摘み焼のり」、コクがありながら食べ飽きない「ピーナッツバタークリーミータイプ」など。会場ではショーケースに商品を陳列するなど見せ方にも工夫した。
テーマコーナーではデジタル化が加速する中、デジタルのレコメンド機能とリアル店舗の融合をパネルで解説。また「クロスMDの新たな挑戦」として、献立に悩む顧客にデジタルゴンドラによるシズル感で解決に導く提案やランキングを紹介することで〝安心感=買う理由が見つかる〟売り場を紹介。全国各地の地域メーカーの魅力を発信する「ディスカバリーニッポン」ではこだわり商品を展開する42社(北海道4、東北3、関東甲信越13、東海・北陸4、近畿13、中国1、四国2、九州2)ほか、各支店推奨メーカー26社の商品を集めた。
またKSBメーカーコラボレーションでは、イチビキ、サトウ食品、J―オイルミルズ、ヤマモリのメニュー提案を実施。「レタスクラブ」連動コーナーでも〝ご飯が進むおかずとドリンク〟を紹介。酒類提案ではヤタニ酒販PBワインやひやおろし+滋賀の地酒、ノンアルなどを、低温はケイ低温フーズがメーカーと共同開発した商品やNBのご飯のお供を訴求。
●新価格定着、契機に
14日に会見した山中謙一専務は、値上げラッシュによる販促減少から5~6月実績は厳しい状況と明かした。その上で「時短、経済効果などから鍋需要は今秋冬も続く」と期待を寄せた。一方で外食も環境は良くないが、消費者が現状をウイズコロナ状態と認識しており極端なダウンはないとの見方を示した。また値上げが相次いでいるが、新価格が定着した時「店頭やSNSでのデジタル販促が効果を発揮する。当社はそのサポートを行う準備を進めている」と話した。
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