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ゆめタウン福山、地域一番店目指す/広島・福山流通視察①

投稿日:2019年11月10日

日本チェーンストア協会4支部が合同で広報部会視察研究会

ポートプラザ日化・ゆめタウン福山

日本チェーンストア協会4支部(関西・中国・四国・九州)は11月1〜2日、関西流通記者会(加盟15社)を招き合同広報部会視察研修会を実施。今回はゆめタウン福山(広島県福山市)、エフピコ福山リサイクル工場(同)を視察した。

ゆめタウン福山は6月29日に、イトーヨーカドー(IY)福山店から改修オープン。同店舗と隣接する天満屋ストアを核に、複合大型商業施設・ポートプラザ日化を形成する。

旧施設は日本化薬工場跡地にIY、天満屋を核として1999年にオープン、今年4月で20年目を迎えた。閉店前の売上は施設全体で200億円(IY80億円〈ピーク時130億円〉直営6700坪/天満屋120億円〈百貨店60億円、ストア60億円〉8000坪)、1万4700坪とエリア有数の大規模商業施設だった。老朽化等からイズミが継承し42億円をかけ改修、天満屋ストアと51の専門店から成る商業施設として再スタートを切った。

ゆめタウン福山はフードコートなど飲食や既存の有力テナント・アカチャンホンポ、無印良品を強化。さらにこれからのGMSは食品強化が不可欠として、バックヤードを見直し食品売場を20坪程拡大。生鮮品で地域一番店を標榜する。直近はIY店比で前年比140.1%。食品174%、衣料145%、住関75%と、食品の伸びが突出。テナントも136.6%と出足上々。

ただ計画比では90%の進捗。強みである精肉の構成比を13%から15.5%に拡大したところ、需要が追いついていない。さらなる提案、浸透が求められる。一方で惣菜は11%から13%に、水産も当初見込みの9%から10%と上振れで推移中。

視察当日は平日にもかかわらず店内は活況。広島の店舗だが、立地としては岡山県に近いため、笠岡市の漁港で水揚げされた水産品を対面販売。加えて精肉は強化しているだけあって圧倒的な品揃え。創業祭の目玉品として200g500円の豪州産サーロインやホルモンも多品種を展開。さらにハンバーグや下処理した簡便調理品など、まさに三世代が楽しめる商品・提案を揃えている。

課題は天満屋ストアとの相乗効果で、現状は差別性が乏しい。天満屋ストアが扱うセブンプレミアムを、今後ゆめタウンでも販売するようになればより両者の違いは薄まる。顧客が望む相乗効果策に期待したい。

ただ目下のところ、同店舗で取り組んでいるのは従業員とのコミュニケーション。多くの従業員をIYから引き継いだため、文書のやりとりだけでなく対話を重視するなど、会社側と従業員がより緊密に取り組めるよう働きかけている。人手不足が常態化する現状でも、いたずらに増員せず現状人員で何をどこまで行えるか、働き方改革に主眼を置き地域一番店を目指す。

リサイクル工場見学

エフピコは発砲スチロールトレーでは4割、透明トレーや弁当容器等を合わせた全体市場でも3割のシェアを誇るトレーメーカーの最大手。世界で最初に循環型リサイクルを始めた企業として知られる。年間の回収実績はペットボトル4.3万t(17億本)、発泡スチロール製トレー6500t(16.2億枚)、透明容器2300t(2.3億枚)。

トレーからトレーを作るリサイクル工程は次のとおり。スーパー店頭などに設置している回収ボックスからトレーを収集(回収したトレーに目立った汚れはなく、各家庭におけるリサイクル、環境問題への意識の高さが窺える)。集めたトレーは白物、柄付きを手作業で選別。風力による異物除去の後、粉砕。洗浄・脱水後、再度粉砕。熱で溶かしペレットと呼ばれる粒状に加工。これを原料に品質検査を経てトレーが作られる。なお、同社では障害者雇用にも積極的で雇用率は14%近い。同工場でも集中して働く姿が見受けられ、貴重な戦力となっている。

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広島・福山流通視察②
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