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都市型小型店Pochette/近商ストア

投稿日:2019年6月4日

5年ぶり新店は新業態に挑戦

近鉄高架下に新業態Pochette

近商ストアは、新業態となる都市型小型店スーパーマーケットKINSHO「Pochette(ポシェット)俊徳道店」(東大阪市)を5月30日にオープン(同日に内覧会も実施)。5年ぶりの新規出店となる。

同社は1977年に旧俊徳道店(売場1000㎡)を開業、ピーク時には13億円程度を売り上げていたが、競合激化や自治体による周辺整備事業などもあり営業開始から25年で撤退していた。

今回、同社が都市型小型店の検討プロジェクトを進めるなか、JRおおさか東線が沿線するなど、当地の環境変化が実験小型店の展開立地として好適と判断。ダイソーとともに近鉄俊徳道駅高架下の商業施設「ぷらっと」内への出店を決めた。

周辺はSMに加えCVS店舗が多く見られることから、SMならではの生鮮、インストア惣菜の強化の一方で、ATM、公共料金などの収納代行のほか、宅配ロッカー、イートインとCVS以上のサービスも充実。

商圏は近鉄俊徳道駅、JR俊徳道駅の1日当たり利用者約1.5万人(2016年度)に加え、半径300mの世帯数(18年度)2312世帯(12年度比108.6%)、人口(同)4410人(103.6%)を中心に500mまでをカバー。初年度は平均日販110万円、年商4億円を見込む。

今後、都心型小型店は①乗降者1万人が見込める駅高架下、駅前②高層マンションなどの多い、300m圏内に1万人以上が居住するエリア③都市型の大型商業施設のテナント内の3パターンで、業態確立に向け模索を続ける。店舗規模は売場150〜100坪を想定、137坪の俊徳道が同業態では最大となる予想。オープンセールなどは実施するが、少人数でのオペレーションの必要性からチラシ、ポイントセールは行わない。EDLPを徹底し、自動発注により売れた分だけを翌日仕入れる。作業効率化のため1人の従業員が品出し、レジ、発注とマルチにこなす。

課題は生鮮。精肉は加工センター、農産はアウトパックで対応できるが、鮮魚は母店から仕入れる必要があり、既存店の傍という限定エリアの出店を余儀なくされる。俊徳道店は当面、近隣の布施店から鮮魚を仕入れセンター稼働も視野に出店を加速する方針。同業態では5年で20店舗、売上高100億円体制を目指す。

なお同社の改装店を含む出店計画は、9月中旬に槇塚台店の改装オープン、11月下旬に八尾エリアへの新店舗を予定しているが、小型店についても大阪市内での出店を検討中。

【店舗概要】所在地/大阪府東大阪市荒川3-29-17▽売場面積/450.68㎡▽駐車・駐輪台数/10台、46台▽営業時間/7〜23時▽レジ/2台▽店長/西辻光信▽従業員数/9人(社員2人)▽イートイン/8席▽年商/4億円(投資額1.3億円)▽売上構成比(%)/加食25.5、日配25、農産11、水産4、畜産9.5、惣菜20、住関5▽SKU/4735(うちドライ2429、日配1177)

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