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山紫水明の地で生まれる、生ビール/サントリー

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販売計画400万ケースと1.3倍に上方修正

山紫水明の地にある、サントリー京都工場

サントリーは今年4月、ビール最激戦区〝スタンダードビール〟の領域に「サントリー生ビール」を投入。本年度売上300万ケースを計画するも、わずか3カ月で200万ケースを突破する売上を達成。当初計画の1.3倍の400万ケースに上方修正した。

国内における同社ビール類の売上は、1~6月累計で前年比114%(6月単月107%)と好調に推移。このうちビールは135%(119%)。市場はビールが106%(100%)、ビール類は99%(96%)とされ、市場を大きく上回る好調を見せる。同社ビール実績の家庭用は132%(127%)、業務用139%(108%)。この好調な要因のひとつが「サントリー生ビール」であることは間違いない。

同生ビールは〝グッとくる飲みごたえと、かつてない飲みやすさ〟を追求したトリプルデコクション製法を採用。仕込釜と仕込槽で、3回に分けて仕込時間と温度を調整。5年間で300回以上の試験を行った。近年、飲み方にも変化が見られ、2018年には350ml缶を約12分で飲み干すのに対し、22年には約18分を要する結果が出た。開封時間が長くなれば、それだけおいしさの持続が必要となり、鮮度維持にも気を配った。20代の若年層の反応が顕著なのも、企業名を冠したシンプルな訴求デザインのパッケージが一因と考える。

今年10月の酒税改正でビールは350ml当たりの税率が6.65円下がる。ますますビールの需要に期待感が高まる一方、第3のビールが9.19円上がり発泡酒と並ぶ。酒類事業でのダメージは大きいと推察される。昨年10月に各社の価格改定が相次いだが、同社は据え置いた。同生ビールは現在、他社製品より若干安く市場に出ているが、10月には他社の税率分の値下げもある中、楽観視はできない。

同社では7月12日、同生ビールの生産拠点である、京都府長岡京市の京都ビール工場(角井達文工場長)を報道公開した。この工場は全国に4カ所ある同社の工場で2番目に古く、1969年に操業。西日本の酒類基幹工場として、年間34万kl(大瓶換算・2700万ケース)の生産能力を誇る。約10万㎡の敷地は、阪神甲子園球場約3個分で、約370人のスタッフが働いている。

オートメーションの工場とはいえ、麦芽やホップ、酵母菌は生き物であるため目視によるチェックは欠かせない。「夏は暑いし、冬は寒い。当たり前だが生き物を扱っているので、温度管理は厳密にしている」と作業員。同生ビールは、今日も厳格な管理体制のもと生産されている。

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サントリー〈天然水のビール工場〉 京都
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