傳三氏の足跡辿る
伊藤ハムの創業者、伊藤傳三(でんぞう)氏が同社の食肉加工事業の礎を築いた神戸市灘区に、このほど「伊藤傳三記念館」が完成し、同氏の誕生日でもある11月19日にメディアに公開した。
2018年、90周年を迎えたことを機に記念館の設立を企画。公益財団法人伊藤記念財団、公益財団法人伊藤文化財団、伊藤ハムの共同出資で、創業時の本社所在地に開設した。当地には昨年マンションが完工し、その1階に記念館スペースを設けた。
記念館の見学(約1時間)は1組8人までの予約制。館内正面には140インチのスクリーンを設置し、傳三氏の生涯や食肉・ハム類が出来るまでの流れ、財団の活動などが放映される。左右の壁面には各4面ずつで構成されるモニターが設置され、来館者が触れることで傳三氏の語録や伊藤ハムの歩みなどが年表形式で表示される。
このほか創業家に伝わる愛用品や受賞した勲章、旧神戸工場が昭和37年に当時の農林省JAS認定を受けた標識など、記念の品々を展示。さらに記念財団の活動記録などの書籍も閲覧できる。当面は得意先を招待し、アフターコロナのタイミングで一般公開の予定。
【記念館概要】所在地/神戸市灘区備後町3-2-1ジオ六甲道1階▽電話番号/078-851-8687(受付時間9~17時)▽開館時間/10~16時(休館日=土日祝、盆休み、年末年始など)▽入館料/無料
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