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チラシ自粛も特売は継続 /ロコガイド

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小売業108社に緊急アンケート

チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」を展開するロコガイド(本社:東京都港区、穐田誉輝社長)は、4月17〜21日に小売業108社に対し新型コロナウイルス感染症を受けた対応策などに関する緊急アンケートを実施し結果を公表。

「小売企業の対応策」(複数回答可)では、全国的に約9割が「スタッフへの配慮」「衛生管理対応」と回答。さらに「販促の中止・変更」「混雑緩和措置(ポスターの掲示)」は約7割が実施しており、全国的な動きであると分かる。

チラシは止めても約8割は特売を継続

小売企業の販促策

「小売企業の販促対策」(同)では「チラシの自粛」が58%と高いものの、チラシ自粛企業の8割近くが特売自体を止めていないと回答。チラシ以外の販促策が打たれていることが明らかになった。また「お一人様1個までなどのPOP対応」が49%、「品切れ商品の告知」が41%と上位に挙がった。

「店舗での衛生対策」(同)については「アルコールスプレーの設置」(92%)、「従業員へのマスクの着用義務」(85%)、「総菜の個別包装」(74%)など。また従業員へマスクや手袋の無料配布を行い、衛生対策徹底と従業員の負担軽減も行っている。

「新型コロナウイルス感染拡大・自粛要請に対する課題」(同)では、「店舗従業員のケア」が73%と圧倒的。次いで「商品の品切れ」が49%、「特定時間の混雑対応」が37%と続いた。一方、店舗従業員確保の取り組みで最も効果的だと感じた取り組みは、「レジカウンターとの間仕切り設置」(25%)、「特別手当や給与増など収入面のサポート」(15%)が挙げられ、感染防止対策だけでなくインセンティブなど何らかの対価が必要とされている。

店舗でのカスタマー・ハラスメントも問題となっており、理不尽なクレームの例では「従業員が着用するマスクがあるのになぜ販売しないのか」「営業時間を短縮するな」「手袋やビニールガードの設置で来店客をばい菌扱いしている」などがある。対処は「謝罪」がメインで、マニュアル化することで対応を統一という意見が多かった。

「生活者へお願いしたいこと」(同)では、「買占めをしないでほしい」(68%)、「来店人数の制限」(65%)、「混雑時間帯を避けてほしい」(55%)が上位。「長期化した場合に懸念されること」(同)では「従業員に感染者が出るリスクの増大」が9割以上でトップに。「終息を見据えた検討課題」(同)では、働きやすい環境づくりが約5割と高く、「社内コミュニケーションのデジタル化」「キャッシュレス決済の強化」が約3割と上位に挙がった。

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