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カカオのアップサイクル「CACAO STYLE」創設/明治

投稿日:2023年6月30日

六本木ヒルズで「カカオの部屋」体験ショップ開催

カカオハスク製品ブランドの世界観を体験できる「カカオの部屋」

チョコレート国内No.1メーカーの明治が、チョコレートの原料である「カカオ豆」の皮(カカオハスク)を使用した家具・食器・衣類・インテリアなどの生活雑貨をプロデュース。
新たに「CACAO STYLE(カカオスタイル)」ブランドを立ち上げ、サポート企業とともに製作したカカオのアップサイクル製品として同ブランド第1弾の8製品を、6月28日に販売開始した。

また第1弾製品のほか、開発・企画中や試作製品なども含めた「CACAO STYLE」を見て触って体験できるポップアップショップを、六本木ヒルズ(東京都港区)2階のカフェで6月30日~7月2日に期間限定オープンする。

■明治の「カカオ」アップサイクル取り組み
今年話題となっている「アップサイクル食品」。
アップサイクルとは、これまで使われずに廃棄されてきた食品の未利用部分や不可食部位などに付加価値をつけて商品化し、販売すること。食品から食品へ、食品から非食品に生まれ変わる製品も。
アップサイクルについては小・中・高校生が授業でSDGsや環境問題・食品ロスについて学んでいるため、若い世代での注目度も高い。

明治は昨年3月、チョコレートの原料であるカカオを最大限利用することを宣言した。プロジェクト名は「ひらけ、カカオ。」

「カカオポッド」と呼ばれカカオは実はラグビーボールくらいの大きさで、半分に割ると中に白い果肉(カカオパルプ)があり、その果肉にある種が「カカオ豆」で、チョコレート原料となるのはカカオポッド全体の1割程度。一般的にはチョコレート原料として使われない部分は全て廃棄される。

そこで明治は、廃棄されている部分も限界まで使用することを考えた。
ます最初に「カカオはフルーツである」と定義し、果肉を使用した赤くて甘酸っぱいジュース・ソルベ・タブレット(チョコレート)の3品「カカオフラバノール」と、カカオのおいしさと栄養つめこんだ「カカオ素材食品」を開発。今年2月に数量限定で販売した。

■カカオアップサイクルのライフスタイルブランド「CACAO STYLE」
今年6月に立ち上げた「CACAO STYLE(カカオスタイル)」は、カカオの不可食部位を使用した食器やインテリアなどの生活雑貨ブランド。
明治とパートナー企業が企画製作するもので、第1弾はカカオ豆の皮(カカオハスク)を使用した紙コップホルダー・コースター・キャニスターなどの計8品。6月28日からパートナー企業のウェブサイトなどで販売開始した。

また、現在も衣類・寝具・家具など多くの製品を開発中。皮以外の不可食部位部分での原料使用についても研究が進められている。

<CACAO STYLE 第1弾製品>
① サステナブル漆器「GATOボンボニエール」 https://www.miraiwood.com/
② 紙コップホルダー「CACAOカフェスリーブ」 https://www.miraiwood.com/
③ お菓子ボックス「CACAOキャニスター」 https://www.miraiwood.com/
④ テクスチャーを楽しむ「コースター」(2枚組) https://store.fabulajp.shop/
⑤ カカオポッド型と円型の2種類「チャーム」 https://store.fabulajp.shop/
⑥ 灰の温もりでカカオが香る「お香立て」 西武渋谷店(ポップアップ)で販売
⑦ テーブルインテリア「brownew Stand」 https://brownew.com
⑧ テーブルインテリア「brownew Vase」 https://brownew.com

■六本木ヒルズで「CACAO STYLE」の世界観を体験
六本木ヒルズ ヒルサイド2階のカフェスペースで、「CACAO STYLE」の世界観を体験できるポップアップショップを6月30日~7月2日に出店。
「CACAO STYLE」第1弾の8品に加え、開発中のジャケット・タオル・食器などさまざまな製品が展示されており、見て触ることができる。

また、壁・床・テーブル・椅子・ベッドやファブリック類などでコーディネートされた「カカオの部屋(CACAO STYLE ROOM)」を展示。
上質なインテリアで囲まれた部屋には、カカオの大きな可能性が見える。

ポップアップショップでは、「カカオフラバノール」3品(ジュース・ソルベ・タブレット)と「カカオ素材食品」が提供される

■ドキュメンタリー映画と絵本を制作
カカオの魅力に魅せられた日本人が生産地に赴き、カカオ農家での貧困・低賃金や児童労働などの課題解決に取り組む姿を映像に収めた、ドキュメンタリー映画「巡る、カカオ~神のフルーツに魅せられた日本人」の制作発表が、六本木ヒルズ ヒルサイド2階のカフェスペースで6月29日に行われた。
今秋公開予定で、和田萌監督が映像ディレクターを務めた。

また、チョコレートが食べられなくなった未来を舞台に、少女が冒険するストーリーの絵本「ミライ チョコレート(仮題)」の制作も同日発表。
二人組の絵本作家ザ・キャビーカンパニーが制作し、来年1月に白泉社から発売される予定。

「明治」公式サイト
https://www.meiji.co.jp/

明治「ひらけ、カカオ。」プロジェクトサイト
https://www.meiji.co.jp/sustainability/newaction/cacao/

六本木ヒルズ「CACAO STYLE」ポップアップストア紹介ページ
https://www.roppongihills.com/events/2023/06/0183.html

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