自然災害へ備蓄水も浸透
日本ミネラルウォーター協会は、2018年のミネラルウォーター類国内生産・輸入統計を発表した。
国内生産量は365万7593kl(前年比112.4%)、輸入量は35万1986kl(103.7%)で合計400万9579kl(111.6%)。金額は国内生産2929億9800万円(100.2%)、輸入181億7000万円(101.8%)の合計3111億6800万円(100.2%)といずれも過去最高を更新。国内生産品は夏場の猛暑や多発した自然災害の影響で大幅に増加した。
ミネラルウォーター市場は近年成長が続いており、この20年間で4.5倍に拡大。ライフスタイルの変化に伴い飲料水としての需要が高まったことに加え、料理や乳児用ミルクなど日常生活での用途が広がった。「命の水としての役割」も重視され、自然災害に備え行政や家庭、職場、地域で万が一のための保存水としての備蓄も浸透する。
地下水を起源とするミネラルウォーター類がさらに成長するためには、「資源を枯渇させない取り組みとして水源の保護、涵養が大切」と同協会は話す。今後も会員企業とともに地下水と環境の保全を図りつつ、法令遵守、品質と衛生管理を徹底した商品提供を行う。
2019年4月15日付