注目のオーマイプレミアム
川﨑取締役常務
ニップンは、春季新商品発表会を1月30日に本社で開催。昨年大ヒットした「オーマイプレミアム」シリーズから、極上なアルデンテ食感を追求した新商品が登場する。
昨春発売した「オーマイプレミアム もちっとおいしいスパゲッティ」は、発売から1年足らずで累計出荷数5千万食を突破。冒頭挨拶に立った川﨑裕章取締役常務執行役員は、刀社とのマーケティング戦略に大きな手ごたえを示した。さらに同日開示された「ニップンＲ＆Ｄセンター」（2026年10月稼働）と、4月に子会社となる畑中食品（鹿児島県出水市）に冷凍食品の新工場を26年度末に竣工する計画に触れ、総額300億円近い投資への決意と意気込みを見せた。
マーケティング推進部の佐藤良樹部長は、刀社がサポートする〝マスターブランド戦略〟に基づく「オーマイプレミアム」ブランドについて、「ある一定の成果は出せている」と力強く語る。「オーマイプレミアム」のブランド認知率は、施策実施前（23年9月）から昨年9月に21ポイント上昇し68％。乾燥パスタ市場に新たな風を吹き込むことに成功しつつも、購入経験率は30％ほど。求める店頭カバー率100％に向けては十分ではないことから、今後は新たなコミュニケーションを予定する。「オーマイプレミアムは具がすごい（冷凍）、食感がすごい（乾麺）」という、温度帯を超えて、〝おいしさ〟で選ばれるブランドを目指す考えだ。
そして、佐藤部長が「事前の消費者調査でベンチマークを超えない商品は今後発売しない」と言い切る中、春季新商品のイチ押しとなるのが、2月3日発売の「オーマイプレミアム 極上アルデンテがおいしいスパゲッティ1.7㎜」（600ｇ、530円）。ぷりんっと力強いハリとむぎゅっとした弾力、そして噛み終わりにはみずみずしくパッと弾けるような食感は、厳選した北米産デュラム小麦を配合することで実現した。どんなソースにもよく合う1.7㎜を採用し、特にペペロンチーノやトマトソースとの相性は抜群だ。池尾良執行役員食品事業本部長は、各地で開催された卸店の展示会での反響を受けて、3品で昨年を上回る「8千～9千万食も狙える」と期待を寄せた。
冷凍食品では、「オーマイプレミアム」シリーズから、具材がごろっと、どっさりと入った2品が新登場。「牛挽肉ボロネーゼ」（275ｇ）と、「贅沢チーズマルゲリータ」（270ｇ）を3月1日から発売する。また、好評の期間限定品として「うま塩レモン」（270ｇ）が再登場。「オーマイプレミアム 至極」シリーズからも初の限定品「至極のボンゴレ」（300ｇ）を発売する。たっぷりのあさりと小柱をトッピングした贅沢な仕上がりだ。
大盛り個食パスタナンバーワンブランド「オーマイＢｉｇ」からは、「香ばし高菜」（340ｇ）が新登場。既存の「カルボナーラ」は、よりクリーミーにリニューアル。
外食の人気メニューを手軽に楽しむトレー入り個食米飯「ニップン いまどきごはん」シリーズには、「彩りスープカレー」（320ｇ）と、「6種具材のスンドゥブ」（同）を新発売。新たに環境に配慮した深型の新モウルドトレーとトップシールを採用し、プラスチック使用量削減にも貢献する。今年で発売10周年を迎えた「ニップン よくばり御膳」シリーズからは、「五穀ご飯とあじ竜田揚げ彩り野菜の甘酢あん」（280ｇ）を新発売。魚系メニューを求める声に応えた。
グロサリーでは、ミックスカテゴリーで販売好調な「めちゃラク」シリーズを一新。より手作りを楽しめるように食感や風味などを改良し新価格で訴求する。品種は「ホットケーキミックス」（100ｇ、200円）、「クッキーミックス」（同、同）、「レンジでクレープミックス」（70ｇ、同）、「レンジケーキミックス」（100ｇ、230円）、「アイスの素 バニラ風味」（50ｇ、同）、「カスタードクリームミックス」（40ｇ、同）の6種類。新たにブランドサイトも開設する。
パスタソースでは、あえるタイプを「オーマイ濃いあえるパスタソース」シリーズとして一新。「海老トマトクリーム」（80ｇ）、「カルボナーラ」（86ｇ）、「ガーリックトマト」（80ｇ）、「ペペロンチーノ」（49.2ｇ）、「チーズクリーム」（70ｇ）、「アラビアータ」（76ｇ）の６種類。新価格280円。
この他、「ジャコバッツィ バルサミコソース」（150ml、700円）、乾麺「ニップン 職人の一品」（うどん・そうめん／各200ｇ、180円）を新発売する。
販売目標はグロサリー10億円、冷凍食品35億円の合計45億円。
2025年2月10日付
