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2030年へ新ビジョン発表/三菱食品

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3期連続最高益の好決算

京谷社長

三菱食品は、2024年3月期決算ならびに2030年に向けた新たなビジョン「MS Vision 2030」を5月9日に発表。3期連続で過去最高益更新となる増収増益を達成した。本社で行われた説明会では、決算概要についてコーポレート担当の川本洋史常務が、新ビジョンについては京谷裕社長がそれぞれ説明を行った。

前期業績は、売上高が2兆763億8100万円(前期比104.0%)、営業利益295億2800万円(126.0%)、経常利益314億700万円(124.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益225億8200万円(131.9%)。インバウンドを含む人流の回復に伴うコンビニや業務用取引等を中心に全般的に取引が拡大し売上高が増加。利益面では増収効果と採算管理の強化で改善が進んだ。また成長戦略による経常利益への貢献度においては、メーカーサポートはデジタル分野への先行投資が影響し横ばい。商品開発は輸入品の取り扱い増加等が寄与した。

セグメント別では、加工食品が飲料を中心に好調で売上高6744億円(2.1%増)、営業利益は72億円(25.5%増)。低温食品は猛暑によるアイスのけん引が目立ち売上高は6138億円(5.9%増)、営業利益153億円(24.2%増)。酒類は売上高4950億円(2.4%増)、営業利益36億円(0.6%増)とおおむね横ばい。菓子は売上高2932億円(7.3%増)、営業利益48億円(45.4%増)。

業態別売上高は、卸売21002億円(6.3%増)、SM9489億円(1.4%増)、CVS3891億円(5.1%増)、ドラッグストア1722億円(3.3%増)、ユーザー494億円(15.8%増)、その他直販2524億円(8.9%増)、メーカー他543億円(4.9%増)。

25年3月期業績予想は、売上高2兆1300億円(102.6%)、営業利益315億円(106.7%)、経常利益330億円(105.1%)、当期純利益228億円(101.0%)。1株当たり配当は25円増配の185円。4期連続最高益に向けて、物流費、システム関連費用の増加を売上増加とそれに伴う利益率改善、成長領域での増収効果で補う。投資は設備関連で70億円(16億円増)、システム開発で50億円(11億円増)。成長投資50億円(36億円増)を含めた170億円を計画する。

2024年5月20日付

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