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盛大に100周年記念 30年度には7500億円規模へ/旭食品

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「さらば卸」で開拓・挑戦へ

300人以上が出席した懇親会は盛大に行われた

竹内社長

藤江会長

竹内慎副社長

旭食品は9月21日、第26回全国旭友会総会および100周年記念式典(会場:高知市文化プラザかるぽーと)・懇親会(OMO7高知by星野リゾート)を開催。総会には約200人、記念式典には約500人、懇親会には約335人が参加し盛大に行われた。

総会では旭食品・竹内孝久社長、全国旭友会・藤江太郎会長(味の素社長)がそれぞれ挨拶。会計報告などが行われ承認された。加盟社数は1社退会し83社に。第18回売上貢献賞表彰が行われた。表彰を受けたのは日清オイリオグループ、サントリー、大塚製薬、ニチレイフーズ、サッポロビール、極洋、丸美屋食品工業、日清食品冷凍、明星食品、ニップンの10社。なお、2024年の同総会は6月18日(19日にゴルフコンペ)に行われることも報告された。

記念式典で挨拶に立った竹内社長は、メーカーや地元企業など、これまで支えてくれた各社に感謝の意を述べ、「100年を通じて得られた経験こそが当社の財産。その財産の中にこれからの商いの本質が含まれている」として五つの方針を説明。①人とのつながりを重視②積極的な投資継続③国内外を高知視点で見ることを強みに④収益事業の変化対応⑤高知本社という地域性で差別化する―ことの五つを大切にし、地元活性などに貢献する。

経営のキーワードとしては「自由」を掲げ、多様性・独自性を相互尊重の念をもって進め、従来の考えに固執しない新たな発想を創出する。さらに100周年を機に「新しい問屋に変化、さらば卸」と力強く宣言した。これは竹内家の家訓〝よくその実を挙げるべし〟という、自由に挑戦し最後には商いにつなげるという発想がベースにある。

この後、衆議院・中谷元(げん)議員、同・山本有二議員、味の素・藤江社長が祝辞を述べた。また、旭食品が高知市へ災害に強い四駆自動車を贈呈、岡﨑誠也高知市長から感謝状が贈られた。さらにグループ各社から選抜された26人の社員が取り組む100周年プロジェクトおよび経営戦略検討チームの取組みを紹介された。

その後、竹内慎副社長が中期経営計画「ACE2030」について説明した。卸ビジネスだけでなく、製造など食の諸課題を解決する企業を目指す「日本一頼りがいのある問屋」を標榜。30年に目指す方向性は「開拓と挑戦のシン化(真価・新化・深化・伸化・進化)」とし、経営環境の変化をリードし続けることを約束した。

各地の製造業と1次産業に支援策を展開し、菓子部門は売上高1千億円を計画。強化カテゴリーの乾物・茶類・みその販売に注力。さらに製造事業6社の事業拡大、フードテック事業への挑戦、現状売上規模が300億円の業務用を30年度には720億円に拡大。加えてグループ間のシナジー追求や新業態・海外販路の拡大、首都圏への大型物流拠点への投資を積極化する。

30年度の経営数値目標は売上高7500億円、経常利益82億円、ROIC10%、ROE12%以上を計画。また、CO2削減は21年度比で30%減、平均年収は22年度比20%増、女性正社員比率は同33.4%増、女性管理職比率は同20%増を目指す。なお、式典第2部では、高知県出身の間寛平さん、三山ひろしさんを迎えトークショーが行われた。

懇親会では、山田太鼓の迫力ある演奏で幕を開けた。永谷園・成田健一社長が祝辞を述べ、トモシアホールディングス・荒木章社長から竹内社長にお祝い金が贈られた。地元を代表する日本酒「酔鯨」やさわち料理が振舞われ、よさこい踊りも披露された。最後は竹内紘之副社長が中締めの挨拶を行い、懇親会は盛況の内に閉幕した。

全国旭友会では売上貢献企業を表彰

記念式典には約500人が出席

よさこい踊りも披露された

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