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健康系150億円規模へ/UCC

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ゴールドスペシャルは季節提案を強化

健康系コーヒーは150億円規模へ

UCC上島珈琲は、健康分野の展開を加速させている。3月からおいしさにこだわった機能性表示食品「&Healthy」を拡充するほか、「おいしいカフェインレスコーヒー」も刷新。長年の研究で得た知見を生かした商品、マーケティングにより、2030年までにグループ全体で健康系コーヒーの年間3億杯、売り上げ150億円を目指す。

2月21日には東京本部(東京都港区)で発表会を開き、マーケティング本部嗜好品マーケティング部の伊藤佳世部長が今春の施策を説明した。

「&Healthy」は昨秋発売した一杯抽出型ワンドリップコーヒーに加え、3月1日から今回新たにコーヒー由来クロロゲン酸類の働きで食後血糖値の上昇抑制が期待できるレギュラーコーヒー(RC)「同 マイルドSAP180g」「同 コーヒーバッグ 水出しアイスコーヒー4袋」(各オープン価格)を展開。6日からは難消化性デキストリン(食物繊維)の働きで食事の糖や脂肪の吸収抑制が期待できる飲料「同 BLACK PET270ml」(159円)を新発売。

健康には関心があるが積極的な行動はしていないコーヒー飲用者がターゲット。店頭販促、イベントも計画しており、伊藤部長は「普段のおいしいコーヒーで、健康習慣を身につけて欲しい」と訴えた。

「おいしいカフェインレスコーヒー」は、3月からリニューアル。通常より時間をかけ焙煎する「じっくり焙煎」を採用し、コーヒー本来の甘み、コクを引き立てる。ラインアップは、RC「同 SAP160g」「同 ワンドリップコーヒー8P/16P」「同 ワンドリップコーヒー コク深め8P」(各オープン価格)、飲料「無糖 PET900ml」(同)。妊産婦だけでなく、カフェインコントロールを意識するユーザーも狙う。

また主力の「ゴールドスペシャル」、ショップ品質を追求する「上島珈琲店」はアイス飲用提案を強化する。

「ゴールドスペシャル」の昨年の売り上げは前年比110.6%。価格改定はあったものの、効果的なマーケティングや昨秋発売した「同 プレミアム」の寄与などにより、市場シェアも拡大し手応えを示す。今年は新コミュニケーションテーマ「365日をスペシャルへ。」を掲げ、季節に応じた年間施策を商品、Webで展開し、どんな時代でも〝いつでも変わらない特別なおいしさ〟を提供するブランドを訴求する。

まず春は、RCにおいて桜をデザインしたパッケージを限定発売。さらに暑い時期に向け、夏季限定「ゴールドスペシャル コーヒーバッグ 水出しアイスコーヒー4P」(オープン価格)を3月1日から、大容量の紙パック飲料「同 アイスコーヒー 無糖/甘さひかえめ 1000ml」(各248円)を6日から新発売。

「上島珈琲店」は、サステナブルなコーヒー調達豆50%以上使用する飲料商品を展開。RCとパッケージデザインを統一し、店頭販促、ショップとの連動企画、体験型イベントを通じてブランドの認知拡大を図る。

3月6日から新発売する紙パック「上島珈琲店 アイスコーヒー 無糖/微糖 1000ml」(各398円)は、厳選アラビカ豆を100%使用し、ネルドリップ抽出による雑味がなくしっかりしたコーヒー感にこだわった。コーヒー飲料の中でも大容量紙パックは伸長傾向にあり、「ゴールドスペシャル アイスコーヒー」と併せて市場での存在感を高める。

「上島珈琲店 ミルク珈琲/黒糖入りミルク珈琲 PET270ml」(各166円)は、4月3日から刷新。コーヒー専門店「上島珈琲店」の人気メニューを再現した。

春夏へアイス飲用も充実

2023年3月6日付

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