運営一体で採算性向上へ
ダイドードリンコとアサヒ飲料は、自動販売機事業に関する包括的業務提携を9月15日にオンライン会見で発表。共同出資する新会社による直販自販機事業の効率的な運営を行う。
両社は2023年1月に、自販機運営の新会社・ダイナミックベンディングネットワーク(出資比率ダイドードリンコ66.6%、アサヒ飲料33.4%)を設立する。新会社はダイドードリンコのダイドービバレッジサービス、ダイドービバレッジ静岡、ダイドーベンディングジャパンとアサヒ飲料aのアサヒ飲料販売、九州アサヒ飲料販売、ミチノクの計6社を傘下として一体的に運営。ダイドードリンコが有するIoT技術を活用したスマートオペレーションによる効率化を推し進める。
新会社の運営対象となる両社の直営自販機台数は、ダイドードリンコ13万台、アサヒ飲料7万台。また18年から取り組む商品の相互販売をより強化するほか、来年以降にダイドードリンコの一部商品をアサヒ飲料に製造委託する。
提携の背景には自販機市場の環境悪化がある。21年度の清涼飲料自販機の総台数は220万台(20年比98%、19年比95%)、販売数量は4億3200万箱(100%、85%)と減少傾向が続いており、オペレーションの一体化で自販機ビジネスの採算性向上を図る。提携による売り上げ・利益および環境領域での具体的なシナジー効果については今後、協議を進める。
2022年9月26日付