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フレッシュストック事業軸に組織転換/キユーピー

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3領域で挑む新販売戦略

「わたしのお惣菜」シリーズ

キユーピーは3月17日にオンライン会見を開催し、今春本格展開するフレッシュストック事業の販売戦略と新商品について、長南収社長=写真=が説明した。

昨年9月にスタートした新規事業「フレッシュストック」は、業務用食材などで培った技術力を生かし、市販用の低温売り場向けに惣菜・調味料・たまごの3商品を投入。今年4月からの販売戦略は、目まぐるしく変化する内食需要に対応すべく「内食ダイバーシティ戦略」と銘打ち、新たな3つの挑戦に取り組む。

第一の挑戦は、事業担当制から「市場担当制」への組織転換。これまで国内では調味料・惣菜・たまごの各事業で市販用と業務用を展開してきたが、食品3事業を融合して業務用と市販用の2軸とする。すでに再編成を終え、新組織での事業運営を2月に開始した。

第二の挑戦は、たまごにまつわるイースターを起点としたキャンペーンやイベント開催、雑誌とのタイアップ企画などで、たまご商品の消費拡大を促す。たまごに含まれる、米国では必須栄養素となる「卵黄コリン」にも着目し、啓発事業も行っていく。

第三の挑戦は、新商品を起点とした「食生活提案力」の向上。異業種コラボなども活用し、時短レシピや食品整理術を紹介するなど、献立から後片付けまでの一連作業を「食生活パートナー」としてサポートする。

販売戦略の鍵となるのが新商品。新技術「冷圧フレッシュ製法」により、作り立てのような食感や彩りを冷蔵で20日間日持ちさせるサラダ惣菜など、惣菜売り場向けの新ブランド「わたしのお惣菜」より、3シリーズ計9品を4月1日から発売する。

また、冷蔵庫にストックして好きな時に小分けにして食べられる「カップ容器の殻なしゆでたまご」は、首都圏で6月末よりテスト販売する予定。

現在、業務用と家庭用の売上高構成比は50対50だが、長南社長は「コロナ収束でも元通りにはならず、40対60くらいになる」との見通しを示した。

2021年3月29日付

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