ステイホームと脱・巣ごもりの混在を想定
伊藤忠食品は1月19~20日、2022年東海営業本部総合食品展示会「FOOD WAVE2022NAGOYA」をポートメッセなごやで開催。「つなぐチカラ~会える喜び、感じる喜び~」をテーマに、卸売業の役割を改めて提案した。
感染症の拡大傾向など不安要素もあったが対策を徹底し、当初計画並みの321社(食品226、酒類27、低温業務用24、高知県12、発掘32)が出展。得意先約1000人が来場した。
今年のトレンド予想は、ステイホームと脱・巣ごもりの混在を想定。企画ゾーンは2000品目(うち新商品918)をそろえた。「デリッシュキッチン」コーナーではサイネージ活用のメニュー提案による「売る仕掛け」、提案者の思いを伝える「伝わる仕掛け」、商品に「#」を付け売り場と連動性を持たせる「買いたくなる仕掛け」を考案。売り場での活用事例も再現した。新製品は7カテゴリーに分類し、春夏イチ押し商品もコーナー化。SDGsや〝ぜい宅めし〟の視点からも商品を訴求した。
ドライ食品は時短・健康感・楽しさをキーワードに、オートミール・スパイス・ご飯のお供に注目し「おうち時間の充実」を提案。オートミールの炊き込みご飯、スパイスは自主製作のサイネージ番組による魅力発信、ご飯のお供は「トレンド番付2022」を紹介した。
業務用・デリカは、テークアウト向けの小袋商材や代替品に注目。日配では家庭で旅行気分が味わえるご当地・ご当店監修ラーメン特集を展開した。スイーツは地元企業セルフィーユと名古屋文化短期大学によるコラボメニューを開発。「凍眠市場」コーナーでは、冷食への見直しが進む中、改めてその魅力を訴求。特に水産品は東北の鮮魚専門店「仙令平庄」などタイアップ企画を強化。フルーツやベーカリー、ギフト提案も行った。
酒類は気分やシーンに合わせ飲み方を選ぶスマートドリンキングに着目。また地サイダー・ラムネで楽しむ新感覚ハイボール、物語に登場する酒類と本をともに紹介する「物語と酒をつなぐ」企画も実施した。さらに本みりんと料理酒を特集し、みりんを使った酒の試飲なども行った。このほかギフトはプチギフトを提案し、CSRコーナーでは環境・社会の活動事例や第8回商業高校フードグランプリ本選出場商品を紹介。
東海営業本部長の佐藤太一執行役員は「仕入先、得意先だけでなくメーカーが交流できる場」として〝会える喜び〟を強調。さらに顧客からは新商品や発掘商品のニーズが高いとしてリアル展示会の継続に意欲をみせた。
なお、1月26日から3月18日まで、今回の東海展示会と連動したWEB展示会も開催。
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