THE FOOD WEEKLY

TOP NEWS 麺類

22年は進化と探索の〝二刀流経営〟/日清食品

投稿日:

完全栄養食は年度内に

日清食品は1月13日に都内ホテルで会見し、2022年基本方針を発表した。安藤徳隆社長=写真=は〝二刀流経営〟を掲げ、8年前の社長就任時に掲げた社内スローガン「100年ブランドカンパニーへの挑戦」「Beyond Instant Foods」に基づき、既存事業の深化(今ある価値の最大化)と、新規事業の探索(今はない価値の創造)に取り組む考えを示した。

総需要約59.8億食(前年比104.5%)の過去最高を記録した20年度は、コロナ禍での巣ごもり需要を背景に袋麺が20.2億食(117.7%)と躍進。一方、市場の約7割を占めるカップ麺は39.6億食(98.8%)と足踏み。そうした流れにおいて、同社は強みでもある〝カップ麺の復権〟を掲げ、21年度に臨んだ。基幹ブランド「カップヌードル」が発売50周年、「日清のどん兵衛」と「日清焼そばU.F.O.」は45周年を迎え、それぞれ積極的なマーケティングを展開した。

結果的に「カップヌードル」は5期連続、「日清のどん兵衛」は7期連続で過去最高売上更新を見込み、「日清焼そばU.F.O.」は圧倒的なシェアナンバーワンブランドの地位を確立する見通しだ。

特に「カップヌードル」は、過去3年間において定番商品の強化を続け主要8品は10%成長を遂げた。店頭で推し進めた「棚一本化プロジェクト」も21年下期は4千店以上(前年同期比167%)で実現。導入店では来店客の即席麺売り場滞在時間が約1.3倍伸び、カップ麺売り上げは3ポイント上昇へとつながった。

また昨年8月末発売、9番目の定番を目指す「辛麺」は計画比150%と好調推移。50周年企画「スーパー合体」シリーズ、「うまい棒」とのコラボやカップヌードル味ソーダの開発、アパレル、雑誌など異業種とのコラボ展開、環境問題への取り組みからフタ止めシールを廃止(Wタブの開発)も大きな話題を呼ぶなど、さまざまな施策の展開で大いにブランドの活性化につなげた。

安藤社長は21年度の総需要は前年の反動から微減の可能性を指摘したが、22年度は同社が力強くけん引し市場拡大につなげていく意気込みも見せた。食品業界では価格改定が相次ぐ中、「可能な限り自助努力を続ける」と現時点での価格改定を否定。基幹商品のスタンダードタイプ、さらに付加価値型製品、価格コンシャス製品、それぞれのニーズに合った施策を効果的に展開していく。

また、当日はひと足早く3月発売の新商品を披露した。計画の倍増ペースと好調な「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」シリーズから、ファンからの要望が強かったチリトマトを商品化。「同 チリトマトヌードル」(206円)を3月21日に発売する。さらに「日清のどん兵衛」は秋冬の勢いを持続させるため、麺、具材、だしに徹底的にこだわった「日清の最強どん兵衛」2品(きつねうどん・かき揚げそば/各248円)を3月28日に発売。袋麺では計画比120%と好調な「日清爆裂麺」シリーズから、「日清爆裂まぜ麺 極太濃厚台湾まぜそば」(150円)を3月14日から発売。

一方、食品業界以外からも注目を集める完全栄養食への取り組みが進む。安藤社長はサステナビリティだけでなく、ウェルビーイングの重要性を指摘。1月11日付でビヨンドフード事業部も新設した。22年度内に定期宅配や社員食堂などの事業を開始したいとの見解を示した。

2022年1月24日付

-TOP NEWS, 麺類

Copyright© フードウイークリーWEB|週刊食品 , 2022 All Rights Reserved Powered by STINGER.