2000品目ほか、ワオンポイントを最大30倍に拡大

超目玉商品をそろえる(イオン大阪ドームシティ店)
イオンは11月20日から全国の「イオン」「イオンスタイル」など、約600店舗のGMS業態とオンラインショップで「イオン 超!ブラックフライデーセール」を開催(最大30日までの11日間)。2016年のスタートから10周年を迎え、過去最大となる2000品目を展開するほか、通常20倍までのワオンポイント企画を最大30倍に拡大するなど、物価高の中で買い得感を訴求している。
今回は「半額祭り」とした半額商品を前年比2.5倍となる過去最大級の規模で展開。メンズスーツのほか、冬支度におすすめのコートや布団、フライパンなどをそろえている。また「増量」や「お買物アプリクーポン祭り」などあらゆるお買得企画商品を用意しているほか、ブラックフライデーの人気キャラクター“ブラックパンダ”グッズも豊富に展開。
11月1日からは「ブラックフライデー予約販売会」を実施。金の需要増に対応した、同社ブラックフライデー企画の過去最高額となる4千万円以上の純金セットを提案。また、特別キャンペーンとしてクルーズ旅行や選べるペア宿泊ギフトなど体験型企画を充実させたほか、イオン特別プランの電気自動車など、事前予約だからこそ提供できる企画も実施。
11月11日から開催した「イオンスタイルオンライン先行セール」では、オンライン限定商品を含めた買得商品を展開するほか、イオンスタイルオンラインで取り扱う衣料品や日用品などのアイテムが、セール価格の商品も含め「ほぼ全品」20%オフとなる超得クーポンを配布。
超目玉商品としては「超大型テレビ」「空気清浄機」や「クリーナー」「圧力IH炊飯ジャー」など、暮らしを充実させる家電アイテムがずらり。また家計応援提案として、惣菜や日用消耗品などの増量商品を展開するほか、物価高でも手軽に「贅沢気分」を味わいたいというニーズにお応えする黒毛和牛セールやサーモンづくし企画も超特価で提案。毎日の食卓に欠かせない野菜は、きのこなどのお楽しみ袋を用意するほか、人気のタコスパーティを提案するアボカド本体98円など、家計にうれしい特別価格で展開中。さらにティッシュや洗剤、カップ麺、果物ブラックBOX、スイーツなどイオン限定のオリジナルブラック商品も多数用意している。
今回の売上げ計画は全社ベースで1.2倍に設定。品ぞろえの拡大や企画内容の充実も注目ポイントではあるが、ブラックパンダがデザインされているNBカップ麺など、メーカーとのコラボ商品が拡大していることが特筆。今年のコラボ商品は前年の1.5倍に増加。今では国内でもすっかりおなじみとなったブラックフライデーを、メーカーらもビジネスチャンスと捉え、サポート体制を高めていることがうかがえる。
市場では今年からセブン-イレブンジャパンがブラックフライデー商戦に本格参入。「ザクチキ」など黒い商品と揚げ物半額セールを展開中。AmazonはAmazonフレッシュの顧客限定で対象商品が実質無料となるキャンペーンや日用品、飲料・食料品の「Collection Box」を今年から初展開。大手各社が商戦に積極的な姿勢を見せる。
当初は「年末需要の先食いでは-」と危惧された同商戦も、国内でしっかりと根付いた感がある。物価高により節約志向が高まるが、一方で節約疲れも増大する。年に何回かは「消費に積極的になってもよい期間」を、業界が設けることで消費の活性が呼び込めると期待したい。
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