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北海道函館商業高校が大賞に輝く!/伊藤忠食品

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第10回商業高校フードグランプリ~ららぽーとTOKYO-BAYで開催

文部科学大臣賞を受賞し感極まった函商生のみなさん

全国の商業高校生たちが「食」の商品アイデアで競う「第10回商業高校フードグランプリ」(主催:伊藤忠食品)の本選が、11月11日に三井ショッピングパークららぽーとTOKYO-BAY(千葉県船橋市)で開催された。

高校生が継続的に流通・販売可能な商品の条件や課題を学び、その新鮮な発想とアイデアで開発された商品により売り場の活性化を図る。今年で10回目となった本選には予選を通過した6校が出場し、ハイレベルなプレゼンテーション力、マーケティング理論で食のプロである審査員たちを悩ませた。また、スペシャルサポーターを務めたお笑い芸人・おかずクラブの2人も細部にわたって会場を盛り上げてくれた。

出場した6校の生徒たちは持ち時間5分の中で、プロ顔負けのプレゼンテーション資料を活用し、巧みなチームワークで開発した商品をアピール。中には緊張感を全く感じさせない高校生もいて、9人の審査員からは高評価のコメントが相次ぐなど審査は難航を極めるも、コンテストは順位を付けなければならない。

大賞に値する文部科学大臣賞を受賞したのは、「函商生コラボ だでうめぇ!!北のハンバーグ」(180g/276円)を開発した北海道函館商業高校(4回目の出場)の男女4人組。協賛企業の大和ハウス賞とのダブル受賞となった。

岡本社長、おかずクラブと記念撮影

北海道産男爵イモをダイス状にカットして使用した地産地消のアイデア。さらに豆腐を素材として使うことで肉が硬くならず、冷めてもおいしさを維持できる。たっぷりのデミグラスソース(30g)を使っており、ごはんにもパンにも合う仕上がり。高校生でもお腹が満たされるボリュームに設計されている。商品名の〝だでうめぇ〟は、「とてもおいしい」の方言だそうだ。

昨年9月の販売開始から、地元の北海道ではイオングループやコープさっぽろなど大手小売業をはじめ、東北地区、北海道フェアでのスポット販売、さらにはふるさと納税の返礼品にも採用され、累計販売数量は3万6千個を超えた。今秋からは消費者の声を受けて、レンジ対応の真空スタンドパックを採用してリニューアルを図っている。

審査員を務めた伊藤忠食品の岡本均社長は「マーケティング力、ターゲティング、配色、パッケージ、味・食感のいずれにおいても秀でた商品だった」と高評価。プレゼンテーション審査前に行われた試食販売での売れ行きも際立っていた。

次の日にディズニーランドを予定しているという函商生のメンバーからは「先輩方に感謝です。今日は人生で最高の1日になりました」と感激の涙と笑顔が溢れた。そしてコンテストを通じて「人と人との結び付きの大切さを学んだ」と話し、多くのことを学べたようだ。なお函商生たちには伊藤忠食品から凍眠市場ギフトカードとコンバースのオールスターライト、大和ハウス工業から東京ディズニーリゾート関連グッズが贈られる。

なお、出場した6校には優秀賞として各種副賞が贈られる。その他の受賞は、静岡県立伊豆伊東高校「伊豆ニューサマーオレンジゼリー」が、イトーヨーカ堂賞と物流健闘賞(ヤマト運輸)をダブル受賞。開催地の支持も集めた千葉商科大学付属高校「高校生が考えた!!千葉県産ピーナッツ入りのシューラスク」が来場者賞を獲得。長崎県立壱岐商業高校「イカゆずBeans」はカラダにピース賞(アサヒ飲料)。広島県立西条農業高校「ゆずっぱちゼリー」は、キリンビバレッジ賞と大塚食品ビタミン炭酸マッチ賞のダブル受賞。北海道札幌東商業高校「焼いてびっくり?ブラックたこやき粉」は地域貢献賞(キユーピー)に選ばれた。

当日の模様を記録したダイジェスト動画が後日オンデマンド配信される。

集合写真

商業高校フードグランプリ特設サイト
https://foodgrandprix.com/
伊藤忠食品
https://www.itochu-shokuhin.com/

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