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中高年男性の単価減が顕著 中食はテークアウトで堅調/リクルート

投稿日:2021年9月22日

外食総研セミナー2021

リクルートの調査・研究機関であるホットペッパーグルメ外食総研は、報道向けオンラインイベント「ホットペッパーグルメ外食総研セミナー2021」を9月14日に開催。外食・中食市場の最新動向を解説した。

上席研究員の稲垣昌宏氏と竹田クニ氏が講師となり、調査データを基に現状をレポートした。テーマは「~コロナ禍の外食市場の変化~『ワクチン接種後の消費者動向とDXと人で生み出す飲食店の新たな価値』」。

 

第1部「20年度 外食&中食市場概況 ワクチン接種後の外食意向について」では首都圏、関西圏、東海圏の20~69歳の男女、毎月約1万人を対象に行ったインターネット調査を基に20年度(20年4月~21年3月)の外食&中食市場まとめを発表した。

外食の売り上げは前年に比べて44・8%減、延べ外食回数は40・9%下がった。特に中高年男性の単価下落が目立ち前年度比80%台。飲酒主体の業態では半減以下の単価下落が全体に影響した。また、一緒に食事する相手については1人や家族でのシェアが増加しているのに対し、職場・学校仲間や友人・知人は減少。曜日や場所は土日や居住地の近くが増えた。一方で宅配やテークアウトなどの中食が増えており、中食市場の売り上げは19・8%、購入回数は11・9%とそれぞれ上昇した。

今年4~7月の外食・中食市場の動向は、外食が前年同期比で7・6%上がっているが、コロナ禍前の前々年度比では56・6%ダウン。対して中食市場は前年度比で1・6%、前々年度比で25・8%も上がっている。

また、ワクチン接種後でも外食には慎重な姿勢がみられる。「当分は様子を見て外食は控える」という回答が多く、その理由として「感染への不安」が最も大きく、コロナ禍の影響で依然として外食業界の将来は不透明としている。

第2部では「パネルディスカッション “DXと人”で生み出す飲食店の新たな価値」を開催。

全国の飲食店1473店中、ITツールの導入状況は全体の62・3%。内容はほとんどがキャッシュレスや自社ホームページの制作などが中心で普及にはまだ遠い。

パネラーとして飲食店を経営し、実際にDXを活用しているネクストファクトリーイノベーションの中谷俊文社長とCocorodiningの松岡保浩社長が、DX導入の意義や課題を紹介。浮いた予算や時間を客へ還元したり、スタッフ育成に充てるなどメリットの一方で、DXを導入したことで「味気ない」という客の声や年齢の高いスタッフへの対応などの課題も語った。

左から竹田氏、中谷社長、松岡社長

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