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近大が開発 ブリとヒラマサの交雑魚「ブリヒラ」を独占販売/ベイシア

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2魚種の良いとこ取り

ブリヒラ

ベイシア(群馬県、橋本浩英社長)は6月16日から全店で、近畿大学開発のブリとヒラマサの交雑魚「ブリヒラ」の国内小売業における独占販売を開始。小売業・大学・生産者の産学連携によるブリ類ハイブリッド種の人工種苗を使う本格生産は世界初の快挙。人工種苗による養殖は、天然資源を消費せずに必要量を一定の品質で供給でき、人口増加による水産資源枯渇問題の対策になる。

同社は近大関連会社の食縁と「持続可能な養殖水産物普及の協定」を2017年に締結。ブリヒラの安定供給に向けて試験販売などの協力を行ってきた。今年は5万尾超の生産を見込み、全店販売量を確保できたため本格販売に踏み切った。

ブリヒラは1970年に開発した近大独自の魚種で商標登録済み。ブリの雌とヒラマサの雄の交配により、2つの魚種の良いとこ取りをした。ブリのうま味にヒラマサの歯応えと見た目の美しさを兼ね備えている。近大関連会社のアーマリン近大を介して種苗を出荷し、養殖業者が成魚まで育てた後にベイシアが販売する。商品「近大生まれのブリヒラ」は、サク100g税込494円、造り7切429円、生寿司単品5貫429円。

今後近大は外食ルートなどへの出荷も予定しており、回転すしチェーンなどへの導入も期待される。

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