桃屋は好調な販売が続く「キムチの素」で、7月2日「半夏生」に向けて、〝たこときゅうりのキムチ和え〟を片岡愛之助が出演するCMなどで訴求する。
コロナ禍で高まる家庭内需要を背景に、同社のびん詰製品類の伸長が続く。5月までの直近1年間の食べる調味料類(辛そうで辛くない少し辛いラー油、きざみしょうが、きざみにんにくなど)は前年比121%。中華びん詰類(穂先メンマやわらぎ、味付搾菜、味付メンマなど)も110%と大幅に伸長。そして、「キムチの素」も109%と、好調な売れ行きが続いている。
これらが好調な理由は、同社の徹底した簡単メニュー提案によるところが大きい。市場ではコロナ特需の反動から、前年水準を下回る商品が目立つが、同社のびん詰製品群は、4月の人気番組効果も後押しし前年を上回る売れ行きが続く。同社によれば昨年1年間で新規顧客が約3割増加し、今年はそこをいかに引き留められるかが課題という。
「半夏生(はんげしょう)」とは、夏至から数えて11日目にあたる7月2日ごろを指す。中でも関西地方では昔から豊作を祈ってタコを食べる習慣があり、作物がタコの足のように大地にしっかりと根を張ることを祈願したものとされる。また現代では、タコに含まれる豊富なタウリンが夏バテ予防に効果的とされ、店頭販促でも定着する。
そこで「キムチの素」で〝たこときゅうりのキムチ和え〟を訴求するテレビCMを6月25日~7月4日に放映し、販促効果をさらに高める。作り方は簡単。きゅうりとタコを食べやすいサイズにカットし、キムチの素と和えるだけ。同社が得意とする簡単メニューで、スーパーの生鮮売り上げアップにも貢献する。
なお今期業績(21年9月期)も好調で、8期連続増収増益を達成できるペースで進捗している。
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