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若年・少人数も狙う 再成長を賭け新業態/ニューミュンヘン

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おいしいビールとBBQで

BBQも楽しめる新業態「ビアガーデン ホルツ」

関西を代表する老舗ビアホール「ニューミュンヘン」(大阪府大阪市、八尾健二社長)が、コロナ禍での再成長を賭けて新業態を打ち出した。「ビアガーデン ホルツ」を大阪の曽根崎に3月1日にオープンする。

同社の創業は昭和33年。野球界のレジェンドである長嶋茂雄氏が公式戦デビューし、東京タワーが完成した激動の年である。当時は珍しかったサッポロビールの生ビールを扱うビアホールを大阪に出店し、以後は大阪と兵庫で店舗を拡大してきた。その同社もここ2年のコロナ禍では大きな影響を受けた。外出自粛や自治体の要請を受けた営業時間の短縮などから既存店の客数は減少。従業員も来店客に対して従来のようなおもてなしができず苦しんできた。

そこで今回、従業員のモチベーションを高め再成長を軌道に乗るべく「おいしいビールとBBQ」が売りの新業態にチャレンジ。店舗名には「ニューミュンヘン」を出さず、メニューもビール以外はほぼ全てを一新した。さらに最高レベルの感染症対策システムの導入で安全安心を担保している。

店名の「ホルツ(HOLZ)」とはドイツ語で木材の意味。130坪・128席の広い店内は木材をふんだんに用いて緑を配し、地下店舗ながら〝都会のガーデン〟のような落ち着きある雰囲気を演出した。さらにビアエリアとBBQエリアでメニューを変えて2種類の楽しみ方を提案。これまでの大人数による宴会だけでなく、20〜30代若年層の少人数の需要も狙う。

ビアエリアにはテーブル席のほか、1人でも気軽に飲食できるカウンターを設置。ビールはサッポロビール静岡工場から直接配送し、一日静かに寝かせて落ち着かせる。それをマスターがベルギー直輸入のビールタップを使って最適な温度や圧力で注ぎ、極上の生ビールを提供する。ほとんど空気に触れることなく注ぎ、きめ細やかでクリーミーな泡を実現する二度注ぎという職人技に誰もが酔いしれる。サッポロ生ビール600円のほか、既存店には無いヱビスマイスターやエーデルピルスも用意。ワインにも力を入れている。

フードは魚のカルパッチョ九条ネギのソース1900円や海老のカダイフ包み揚げクリーミーマヨソース1800円、黒毛和牛のカツサンド3500円など、見た目も味もゴージャスな料理を取りそろえた。

BBQエリアにはロースター付きのテーブル席を設置し、気軽にアウトドア気分が楽しめる。匂いが気にならない最新の無煙ロースターを導入し、食材のうま味を引き出して備長炭のようにふっくらジューシーに焼き上げる。黒毛和牛やホタテ、エビ、アワビなど豪華食材を使ったコースを予定する。

コロナ対策も徹底。大量の外気を供給し、ストリーマ除菌ユニットで空気中のウイルスを無力化する強力な換気システムを導入。満席でも通常の1.5倍の排気量を誇る。壁は表面を抗ウイルス性光触媒液でコーティング。入口ドアやトイレなど、人の手が触れる場所にはウイルスを不活化する紫外線照射器「UVee」を設置した。

【ビアガーデン ホルツ概要】住所/大阪府大阪市北区曽根崎2-13-17曽根崎渡辺ビルB1F▽営業時間/16〜23時(無休)▽席数/128席▽客単価/ビアエリア約6000円、BBQエリア約1万2000円▽月商/1800万円。

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