THE FOOD WEEKLY

関西トピックス 外食

女性の一人焼肉に強い潜在ニーズ/ワン・ダイニング

投稿日:2022年1月12日

ひとりカルビ1965 黒毛和牛をお手頃価格で

1965名物 幻の激厚特上黒毛和牛カルビ わさび醤油仕立て

焼き肉の食べ放題店を展開するワン・ダイニング(大阪市、髙橋淳社長)が昨年12月、大阪梅田にオープンした新業態「ひとりカルビ1965 かっぱ横丁」が好評だ。黒毛和牛を手頃な価格で堪能できる一人焼き肉店として、他にはない上質感を演出。店名の1965は同社のルーツである総合食肉チェーン・ダイリキの創業年。創業時から培ってきた店内手切りの長い歴史と技術への想いが込められている。

都心型店舗の新フォーマットとして昼は定食、ディナーは黒毛和牛や逸品料理のポーションを豊富にそろえ、お一人様需要の二毛作を狙う。客層はサラリーマンや男性が多いかと思いきや半数以上が女性客で、これまでにはない傾向。女性の焼き肉に対する潜在ニーズは高く、女性も入りやすいシックな雰囲気の店作りにしたことも奏功した。

新店の最大の魅力は黒毛和牛と店内手切りだ。厳選した黒毛和牛の肉を、部位に合わせて最高の食感と味わいになるようカットする。同社では手切りの技術を高めるため研修や技術試験を実施し、スピードや正確性の高い技術者をマイスターに認定。今回の新店では全社員の中でわずか1%(全国に4人)しかいないトップクラスのマイスターの1人が店長を務め最高の肉を提供する。

看板メニューの「1965名物 幻の激厚特上黒毛和牛カルビ わさび醤油仕立て」は、1頭から400gほどしか取れない希少部位をぜいたくに厚切りした。とろける食感や脂のうま味と甘みを強く感じられる。1210円。「極上厚切り 3.5㎝芯タン」は、200gほどしか取れない最も柔らかい部位を提供。1320円。

この他、「黒毛和牛ジャンボ骨付きカルビ」1965円、「黒毛和牛リブ芯厚切り とろろだれ」1580円なども。「黒毛和牛リブ芯厚切り」や「黒毛和牛上カルビ」など全12品の1965厳選コースもある。5000円。昼の定食は「黒毛和牛カルビ&ハラミ定食」1300円など、手頃な価格で上質な黒毛和牛が楽しめる。ドリンクも充実。牛つの型ドリンクサーバーを1席に1台設置し、1時間500円でMYレモンサワー飲み放題を提供する。

成長の柱としても期待

髙橋社長は今回の新フォーマット店を「今後のキャリアパスと海外進出の軸とし、会社成長の柱に育てていきたい」と意気込む。主力業態のワンカルビは1店舗180席前後を50人程度で運営し、従業員の平均年齢は20代。しかし50歳のベテラン社員にその仕事量はこなせない。今回の新店は20席で3分の1程度の人数と労力で回せるため、今後の社内独立支援の対象として検討する。

さらに和牛人気の高い海外へ進出する際、黒毛和牛を扱い、投資を抑えられる今回の小型店は最適のフォーマットと言える。コロナ禍が落ち着けば海外進出を本格化させる構えだ。

【ひとりカルビ1965 かっぱ横丁】住所/大阪市北区芝田1-7-2▽営業時間/11~23時▽席数/20席▽客単価/昼1500円、夜4000円。

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