発祥の地神戸で3年ぶりに出店
ダイエーは11月15日、イオンフードスタイル玉津店(神戸市西区)をオープン。同社発祥の地・神戸での新店舗は3年ぶりで、10日に開業したホームセンター・スーパービバホーム神戸玉津インター店横へのテナント出店となる。
国道175号線沿い、第二神明玉津インター近くの好立地。JR明石駅からバスで約15分。主要商圏の3㎞内に人口11.4万人(5.3万世帯)が居住する。近年、40歳代ファミリーの増加が顕著で人口構成比の16%を占める。高齢者も多く若年・高齢層の需要を獲得していく。
客数は土日で5~6千人、平日でも3~4千人を見込む。自動車による来店を7割と予想するが、自転車客も一定数を想定。競合は175号線を挟んだ東側のドン・キホーテで、500~800m圏内にはマルナカ2店舗などが点在する。
店内は3.8mの高い天井に、什器の高さを低くし通路幅も広く取った開放的な設計。売上構成比15%を目指すデリカは、素早い調理が可能なジェットオーブンで焼き上げた、出来立てピザに注力。10種類のスパイスを使用した「ひな鶏のグリル」「穴子一本天丼」などは味と食べ応えにこだわった。また、オリジン東秀の商品も約100品目を展開。このほか「魚屋の寿司」はネタのサイズを従来の1.3倍にして40品目のほか、店内で焼き上げたベーカリーは50品目をそろえた。
農産品は、イオンアグリ創造の三木里脇農場から仕入れた朝採れ野菜や地場野菜が自慢。また、兵庫県産を含むオーガニック野菜は50品目ある。鮮魚は明石港や島根県から調達し、鮮度感・品ぞろえで差別化する。
加工食品では人気の冷食は600品目を用意。ワインは250品目をラインアップし、オーガニックコーナーに味やペアリング料理を検索できる専用タッチパネルを設置。専属アドバイザーも配置した。ドレッシングでも15品目のオーガニックをそろえ、全100品目を展開。家族で好みの商品を選べる楽しさを提案していく。さらにプラントベース、グルテンフリー、アレルゲンフリー商品も充実させた。
売り場では随所に「ダイエー初登場」の商品をアピール。また、まとめ買い需要への対応も強化した。こうした施策で買い上げ点数15~20点を見込み、客単価は2千円超えを想定。年商23億円を目指す。
なお、兵庫県内の同社店舗として初めて「レジゴー」を導入。非対面で決済可能なフルセルフレジは6台、セミセルフレジは7台設置。また、ドライ・日配の一部売り場には、従来の約3倍の大きさの電子棚札を同社として初導入した。
【店舗概要】所在地/兵庫県神戸市西区玉津町小山135番1▽売場面積/609坪▽店長/副島久嗣▽従業員数/81人(社員16人)▽駐車場/600台▽品目数/1万2600(畜産260、農産170、水産270、日配2220,ドライ5500、デリカ380、住居余暇3800)
WEB限定記事