テークアウト〝おいしい通勤〟に26店舗
ジェイアール西日本デイリーサービスネット(兵庫県尼崎市、二階堂暢俊社長)は10月26日、JR大阪駅のエキナカ商業施設「エキマルシェ大阪」の第1期がリニューアルオープンした。
「おいしい通勤」を提案する〝朝・夜・いつも〟使える食のバラエティーパークがコンセプト。食のテークアウトショップを中心に、多種多様な26店舗が出店した。コロナ禍における生活様式の変化に対応するべく、旧施設では6割程度だった食関連を、2期工事分(飲食店ゾーン、22年夏開業予定)含め8割程度に拡大する。今回の開業スペースは5千㎡で、飲食店ゾーンが開業すると6千㎡となる。コロナ以前は60億円だった売上高は22年度に44億円と減少。しかし、フルオープンとなる23年度には70億円を計画。1日当たり3万人だった来館者も同年度には3.5万人を目指す。
「セブン-イレブン ハートイン」など、朝6時30分から次々に店舗がオープン。施設と大阪駅をつなぐエキマルシェ大阪改札口も、従来10時から稼働していたのを6時30分からに早めて利便性を高めている。核店舗としては「BIO-RAL(ビオラル)エキマルシェ大阪店」が出店。これからの駅利用者には、エキナカSMが不可欠だと位置付けた。
夜は仕事帰りに食材やサラダ、デリカ、弁当、スイーツほか翌日の朝ごはんまでが短時間で購入できる。また、スイーツマルシェや自由に使えるフリースペース・エキマルひろばが登場。スマートフォンで参加出来るデジタルスタンプラリーなども開催する。通勤・通学などの日常の行動の中で楽しく便利に買い回れ、30~40歳代の女性をメインターゲットに、幅広い層からの利用を見込む。
同社ではエキナカ商業施設の改革として「線区モール構想」を掲げている。仕事で大阪駅を利用する人が会社帰りに同施設で買い物をし、冷凍食品などは家の最寄り駅で購入すれば、エキナカ施設で日常に必要な買い物が完結するというもの。エキナカ店舗といえば、手土産品など非日常型商品をそろえる店が多かったが、その位置付けを変える試金石となりそうだ。
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