食とスポーツで提案強化
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日本ハムグループは、「2020年ニッポンハムグループ展示会」を1月16・17日に幕張メッセ国際展示場で、23・24日に京セラドーム大阪で開催。市販用新商品70品、業務用新商品56品の126品目を披露し、東京会場には1万978人、大阪会場には9100人が来場した。
畑社長
テーマは「食の未来 ともに創る」で、食の未来を顧客や消費者らとともに豊かにしたいという思いを込めた。エントランスでは同社の歴史と未来へ挑戦する姿をＶＴＲで紹介。また企業メッセージとして、ＣＳＲの重要課題「食とスポーツで心と体の元気を応援」「将来世代の食の確保」を軸に、中計2020を推進する方針のうち「食の未来の構想／実現のための技術力強化・育成」「サステナビリティの追求」に基づいた取り組みを中心に表現した。
「ＦＯＯＤ ＳＴＹＬＥ ＬＡＢＯ（フードスタイルラボ）」では、2025年の近未来を見据えた食卓を提案。運動した日のたんぱく質多めを意識した夕食、〝ながら食べ〟しやすいもので済ませる昼食、ストック食材でまかなう夕食、夫が準備する休日の夕食、主菜をレンジ調理する夕食をそれぞれ提案。さらに「5つの未来ゾーン」では代替肉やグルテンフリー商品を提案、各ブースで紹介した。
ハム･ソーセージの新商品では「シャウエッセン」のブランドエクステンションを継続。シャウエッセンで作ったあらびきポークスライス「シャウＢＡＣＯＲＯＮ（ベーコロン）」、シリーズ史上最長の25cmで食べ応え十分の「シャウエッセン メガロング」の発売で、ブランド需要の拡大を図る。
チルドピザでは高付加価値ブランドの強化として「奏 マルゲリータスぺシャリテ」「同 トリュフ薫る5種のチーズ」を発売。ディナーシーンを獲得し、市場の需要拡大、単価アップを図る。また「中華名菜」は「四川冷菜 棒棒鶏」「白身魚の香味炒め」「エビのうま塩炒め」で定番売場の拡大を図る。
「ストック」「ワンハンド」「レンチン」をテーマとした簡便・即食品も注力。昨年のストックポークに続き、働く主婦や若年層向けストック新商品として「袋のままできる チキンオムライス」「同 カレーオムライス」を発売。卵2個とミルクを溶き、専用袋に入ったチキンライス、ドライカレーに卵液を入れてレンジアップすれば、簡単にオムライスができる。常温品のため卵売場で関連販売するのに好適と、流通評価も高く配荷が進んでいる。
「ワンレン」シリーズはワンハンドで食べることができ、レンジ調理にも対応。「ハムチーズサンド」「ポンデケージョ完熟トマトのピザソース」「青椒肉絲」を揃え、手に持ちやすい14.5cmの長さに設計。スマホ片手に食せる。同じくワンハンドでありながら、健康志向にも対応した「Ｈｅａｌｔｈｙ Ｋｉｔｃｈｅｎ ＺＥＲＯ糖質０ チキンスティック」も。レンチン商材では袋のままレンジ調理が可能なうえに、焼いたような香ばしさが味わえる「ポークスティック リンクス」、生地と餡にこだわった「個食点心 烏龍茶入り小籠包」を提案した。
新需要創造にはプラントベースミート製品を、ハム・ソーとデリ商品の共同ブランドとして「Ｎａｔｕ Ｍｅａｔ（ナチュミート）」を展開。「ハムタイプ」「ソーセージタイプ」「ミートボールタイプ」「ハンバーグ」「キーマカレー」の5種類を揃えた。
ギフトでは「美ノ国」シリーズに「美し農場～燻シ鶏・炊キ鶏～」（国内自社農場で飼育した鶏肉を使用）をラインアップ。
日本ハム冷凍食品は、「肉道」シリーズに「直火焼やわらかサイコロステーキ ビーフ＆ポーク」を新発売。日本ルナは、アイスランドの伝統食品「イーセイスキル」を発売。高たんぱくで無脂肪の健康性やなめらかな食感など、ネット上で大きな話題に。宝幸は、「フローマージュディップ 明太サワークリーム風味」「同 ハーブ＆ガーリック風味」、「日本のサバシリーズ ゆず胡椒風味」などを発売。
また、食肉事業では和牛繁殖事業に注力するほか、ウルグアイ産ビーフなどを訴求した。
畑佳秀社長は新商品群に期待を寄せつつ「ＤＸ元年と捉え、デジタルで需要予測するなど、未来への仕組み作りを始める」と今後の方針を示した。
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