顧客の課題解決を具現化~東西で秋季展示会開催
マリンフーズは9月25・26日にマイドームおおさかで「2019マリンフーズ展示会」を開催。「ともに創る〝進〟時代」をテーマに、今期のスローガンである3現主義(現場・現物・現実)による顧客の課題解決を具現化した。
調達力の強化、進化を続ける商品力、価値を届ける販促提案。これまで以上に細分化した提案を前回以上となる310品目で訴求した。中でも注目は「マリンレッド」ブランド。人気のサーモントラウトを高品質のチリ、トルコ産で展開。環境汚染が少ない低水温で育成したチリ産は「マゼランの恵み」、同社社員が現地に駐在して品質・衛生管理を行ったトルコ産は「黒海の恵み」として訴求。いずれも色識別にこだわり、カラーチャート29以上の鮮やかな色目が特徴。
またSMバックヤード等の人手不足問題の解消に「刺身カセット」シリーズの提案を強化。カット済みの刺身素材を提供するため、ベテラン職人が不在でも簡単に造り盛り合わせができる。繁忙期の土日、年末に向かうこれからの季節に大活躍するほか、最近は平日でも引き合いが強まっている。競合各社も同様の提案を行うが、現状10品前後の品揃えをより強化し差別化を図る。
さらに成長著しいサラダ市場には、「シーサラダ」シリーズを展開。新商品「サーモン&クリームチーズ」や、リニューアル品「ごろっとえびサラ」(各10月発売)は刺身カセット同様、バックヤードや加工センターでの作業をひと手間省くことに貢献。需要の高いサーモンカテゴリーを効果的に強化できる。
このほかグループ企業の釧路丸水で製品化したロシア産のマスいくら、愛媛県産養殖ブリなどを紹介。企画コーナーでは寿司トレンドとして「寿司ブリトー」や「魚離れ対策」「お魚惣菜」なども提案した。
4月に就任した藤原勝紀社長は、ここ2年間で推進した構造改革で、扱いアイテムを7500程度から3500程度に減らし選択と集中や、三重工場、釧路丸水の稼働率を高めてきたことを挙げ、「自ら調達、生産、販売を行う一元化を進め、メーカーとしてあるべき姿に近づいている」と手応えを語った。
なお、同展示会は9月10・11日に東京でも行われ、両会場合計で取引先3000人程度が来場した模様。
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