500社5000品強が出展
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加藤産業は1月16・17日に神戸国際展示場で、第44回2020春&夏の新製品発表会を開催。500社が5098品(新製品:281社、2240品)を出展し、量販店やCVS、外食店関係者ら約6000人が来場した。
出展社数・商品の内訳はドライ314社、3306品(155社、1392品)、チルド・フローズン86社、1311品(71社、688品)、酒類100社、481品(55社、160品)。今春の新製品はリンゴ関連(リンゴやリンゴ酢を使用した飲料や紅茶、たれ、料理の素等)、カレー味商品(ドレッシングやパウダー等)、濃厚商品(味にインパクトを持たせた超濃厚調味料等)などの傾向が窺える。また新製品コーナーでは昨年4〜9月で、カテゴリー別に好調・不調商品をパネルで掲出した。
「今年はこれだ!KATOトレンド」としたテーマコーナーでは、「スポーツ観戦」「インバウンド商品」「たんぱく質」を企画。オリンピックイヤーの今年は、自宅でのスポーツ観戦が増加する見込みで、テレビ観戦しながら盛り上がれる簡単メニューを紹介。インバウンドでは外国人に人気の抹茶やキャラクター関連商品を集めた。たんぱく質商材の市場規模も拡大する中、日常の食事で手軽にたんぱく質摂取が可能な商品・メニューを紹介した。
Kanpyコーナーでは新・改訂品42品(新製品33品)を提案。国産原料使用のジャムやフルーツ缶、デザート、輸入商品、乾物など総計で約23億円の売上を目指す。また昨年の秋冬新製品の価値等を再訴求したほか、西宮なでしこプロジェクトでは菜の花を使用した茶碗蒸しの食べ方提案・試食を実施。ネスレコーナーではネスレ日本と加藤産業の共同開発商品「ココア」「イーグル」を紹介しアレンジメニューも提案。マギー・ドチェロコーナーでは昨秋のマギー新製品についてブイヨンを使用した試食を行った。
全国各地の地域メーカーを一堂に集めたディスカバリーニッポンでは、各地のこだわりメーカー47社、各支店で推奨する取り組みメーカー29社を紹介。レタスクラブコーナーでは春の小売販促を意識した「みんなで楽しむプチごちそうレシピ」をコンセプトにメニュー提案。江崎グリコ、キーコーヒー、昭和産業、日清オイリオグループが参加した。また加藤産業とNBがコラボしたKSBコラボレーション企画では、オタフクソース、キユーピー、J—オイルミルズ、日本製粉、マルコメ、ヤマモリが参加し試食や売場展開を紹介した。
ケイ低温では新しい豆腐の提案として「TO—FU STREET」を展開。暑い時期を栄養価の高い豆腐で乗り切るメニューを紹介した。ヤタニ酒販・三陽物産は家庭でのスポーツ観戦に向けた「家飲み×おうちビューイング」を提案したほか、オリジナルワインを紹介。また、春夏の注目ワードとしてBBQ、美容を取り上げ、情報とあわせた関連商品を展示。さらに三陽物産直輸入商品、ハイランド・パークの紹介やアウトドアを楽しくするお酒、母の日・父の日に向けたプチギフトを提案した。
なお、直近の売上状況は暖冬に苦戦しつつも、年末の高単価商品の需要もあり順調。今春は季節商材の麺つゆなどが縮小する傾向を受け、汎用性の高い調味料等の販売を強める。また簡便、健康以外に「おいしさ」をいかに訴求していくかについて、菅公博常務は「若者はCVS惣菜などの濃い味に慣れており、コクより甘みをおいしいと感じている」と分析、おいしさ提案の難しさを示した。
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