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新しい鍵で次の100年への未来ひらく/キーコーヒー

投稿日:2020年1月24日

100周年イヤーは社内外で施策展開

「社員にも注目してほしい」と語る橋本氏

キーコーヒーは8月24日に創業100周年を迎えるにあたり、年間を通じたプロモーションを展開する。1月23日に都内で行われたイベントに特設カフェを出展し、マーケティング本部市場戦略部市場戦略チームリーダーの橋本啓佑氏が概要を語った。

同社は1920年横浜市中区福富町での創業以来「品質第一主義」の理念に基づき、世界基準の高い品質と時代の求めるおいしさを探究し、コーヒーのもつ可能性を広げ続けてきた。

21年に発売した「コーヒーシロップ」は憧れの存在だったコーヒーの普及に貢献。その後も一杯抽出型コーヒー「ドリップ オン」、抽出器具「Noi」シリーズなど、誰でも簡単に楽しめる商品を開発してきた。銘柄では「キリマンジャロ」の日本初輸入、78年からはフラッグシップブランド「トアルコ トラジャ」を展開。コーヒー教室、百貨店での直営店は情報発信の起点となり、持続的なコーヒー生産の実現を目指し品種栽培試験、新たな精選技術の開発にも着手している。

280席が満席の大盛況

100周年を迎えた今年は、これまで支えてくれた多くのステークホルダーに向けて、新たなメッセージとして「情熱を世界へ、感動を未来へ。」を発信。鍵をモチーフにした社章も親しみやすいデザインに刷新、一新したロゴマークは「希望」「活力」という意味を込めイエローを採用した。会社概要の冊子も再編纂された。

ホームページでは記念サイト「コーヒーという情熱100年」を立ち上げ、これまでの歩みを振り返る写真やアニメーション「情熱で紡いだコーヒー100年物語」、商品、イベント情報を配信していく。

年間施策としては社内・社外向けの取り組みを行う。社内へは社員の士気向上を目的に、100年間培ってきたコーヒー文化の啓蒙を徹底する。橋本氏は「社員はコーヒーの伝道師」と表現し、「コーヒーの品質はどこにも負けない。社員が誇りを持ちコーヒーの楽しさ、魅力を伝えることでキーコーヒーに対する理解度を高める」と期待を寄せた。

社外に向けては店頭とイベントを通じ、消費者とのタッチポイントを増やす。第1弾は東京ドームで開催する1月23~29日の「第19回 東京国際キルトフェスティバル」、2月2~10日の「テーブルウェア・フェスティバル2020」に「キーコーヒー 100周年カフェ」を出展。創業当時の味わいを再現したコーヒー「創業ブレンド」の提供やパネル展示、記念サイトのアニメーションを放映する。

橋本氏は「100周年を迎え奮闘する社員にも焦点を当て、注目してほしい。今後の100年、2世紀企業に向けた扉を新しい鍵で開けていく」と意気込みを見せた。

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