「麦とホップ」との2トップ戦略で売上伸ばす
サッポロビールが「おいしさの価値提案」をテーマに、新ジャンルの拡大路線を加速させる。髙島英也社長は12月4日に東京・恵比寿の本社で会見し、来年2月4日から新商品「GOLD STAR(ゴールドスター)」を発売することを発表した。
10月の消費増税等の影響もあり消費者の節約志向はさらに進んでおり、新ジャンルへの期待も今まで以上に高まると予想される。同社も新ジャンルには力を入れており、「麦とホップ」は8月のリニューアル発売後、3カ月で前年比112%の販売量1億本を突破し好調に推移する。髙島社長は「ビールにより近くになった味わいが支持されている」と好調な要因を分析。また「新ジャンルユーザーはおいしいことがより実感、確信できることを期待している」と新商品開発の背景を語った。
「GOLD STAR」には、ビールの主力ブランド「黒ラベル」「ヱビスビール」の醸造技術を活用した。両ブランドの麦芽とホップを一部使用すると共に、仕込方法〝ダブルデコクション法〟を採用することで、力強く飲み飽きないうまさに仕上げた。アルコール分5%。350ml缶、500ml缶(各オープン価格)。年間販売量360万c/s(大瓶換算)を目指す。
ビールメーカー各社が新ジャンル強化を仕掛ける中、好調なのは「味わい」に焦点を当てた商品だ。髙島社長は「新ジャンルが市場に登場して約15年。おいしさの価値は新時代に突入した」と期待感。今後はツートップ戦略として、「GOLD STAR」は30~40代、「麦とホップ」は50~60代をターゲット層に据える。「おいしさの価値を徹底追及し、2ブランドで異なるユーザーにアプローチしたい」と新ジャンルでの存在感を高める考えを示した。
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