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25年の惣菜市場規模は11.7兆円/日本惣菜協会

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厳しいコスト環境下、着実に成長

日本惣菜協会は、毎年調査する中食・惣菜業界の国内市場について、2025年(1~12月)の惣菜市場規模を前年比103.7%の11兆7,075億円と発表した。原材料費や人件費、物流コストの上昇といった厳しい経営環境が続く中でも、市場は着実に拡大している。業態別では、コンビニエンスストア(CVS)が3兆6,044億円と最大規模を維持したものの、成長率はやや鈍化。一方、食料品スーパー(104.9%)や総合スーパー(104.7%)といったスーパーマーケット業態が市場拡大をけん引した。惣菜専門店も3兆2,020億円(104.2%)と安定した成長を見せている。

市場成長の背景には、単身世帯や共働き世帯の増加、高齢化といった社会構造の変化がある。調理の手間を省きながらも、品質の高い食事を求めるニーズが高まっており、即食性や利便性に優れた中食・惣菜の需要は根強い。また、コメや生鮮食品の価格上昇により、少人数世帯を中心に「自炊よりも購入した方が無駄が少ない」とする合理的な選択も広がっている。

さらに、事業者による新商品開発や規格の見直し、価格戦略の調整といった取り組みも需要の取り込みに寄与した。単なる利便性だけでなく、味や品質、安全性といった付加価値の向上が、市場成長を支えている点も見逃せない。

長期的に見ると、惣菜市場は2006年からの20年間で約1.5倍に拡大しており、内需型市場としては異例の成長を遂げている。今後も社会環境や消費者ニーズの変化を背景に、惣菜・中食は日常の食卓を支える重要な存在として、安定した成長が期待される。

日本惣菜協会サイト:https://www.nsouzai-kyoukai.or.jp/

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