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グローバル地盤着々/オタフクG

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海外事業が2ケタ伸長

冒頭、オタフクホールディングスの佐々木直義社長が挨拶=写真。25年度の業績について「増収減益で着地した」と報告。アメリカ、中国、マレーシアを中心に海外事業が2ケタ伸長したことを増収要因に挙げ、「グローバル化の中で地盤が着々と築かれている」と今後の成長に期待を寄せた。一方で、原材料やエネルギーなどのコスト増、野菜価格の高騰が減益要因となった。

今年度は「やってみないと 始まらない」をテーマに掲げ、「完璧な準備よりまず行動。試して学び、改善し次につなげる」と創業以来の精神を強調。2030年ビジョン「笑顔をデザインする会社」の実現に向け、昨年新設した共創本部を中心に、多様な食文化や価値観に応じた商品開発を推進していると述べた。新工場の竣工が相次ぐ中「新たな挑戦ができる体制が整いつつある」と意気込みを語った。

続いて、オタフクソースの佐々木孝富社長が登壇。業績および第5次中期経営計画(24~28年度)の進捗を説明した。25年度の単体業績は総売上高273億7000万円(前年比99.9%)、経常利益8億8000万円(81.8%)。グループ連結では総売上高324億9000万円(102.2%)、経常利益16億2000万円(84.5%)となった。海外事業売上が64億円(114.3%)と好調で、成長をけん引した。

中期経営計画では「食の未来を共創」をテーマに、①社員がさらに活躍できる環境整備、②新たな市場・事業開拓、③環境への配慮、④成長の継続と収益性向上の4本柱で取り組みを進めている。社員のクロス研修や人事制度の可視化を進めたほか、異業種連携にも注力。業務用から家庭用への商品展開サイクルを構築し、機能性を付加した新商品開発を進めている。
環境面では、フードロス削減を目的に棚卸メニューを提案。2030までにCO2排出量を13年比46%削減する目標を掲げる。さらに、成長戦略としてODM事業や関東エリアのマーケティング強化、焼そば・たこ焼のノウハウ活用を進めるとともに、天かす事業の拡大にも力を入れる。

26年7月にはナカガワ長崎新工場、9月には業務用比率8割の新日光工場が稼働予定。海外では25年7月にマレーシア新工場が稼働し、生産能力を約8倍に拡充した。

今年度の業績計画は、単体総売上高286億6000万円(104.7%)、経常利益7億3000万円(82.9%)。グループ連結では総売上高343億1000万円(105.6%)、経常利益10億1000万円(62・3%)を見込む。

会の終盤には各事業担当者が活動報告を行い、新任取締役6人を紹介。最後にお多福醸造の佐々木孝雄社長が閉会の挨拶を述べ、盛況のうちに幕を閉じた。

2025年10月27日付

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