農産品売り場を1.5倍に拡張

開店前に2千人が並んだ
イオンリテールは4月11日、大阪府東大阪市に「イオンスタイル東大阪」をオープン。初日は午前9時時点で、付近住民など2千人が行列を作るほどの大盛況となった。
同店は2001年に山陽マルナカ東大阪店として開業、21年にはダイエー東大阪店に屋号を変更。今年3月1日からはイオンリテールが店舗運営を受け継ぎ、今回、大幅リニューアルを行ったもの。歴史のある施設であり、また約50万人が居住する東大阪市の中心部に位置することから、今回のリニューアルオープンを心待ちにしていた人も多く、大きな反響へとつながった。店舗では厚い商圏に合わせ2万品目をそろえる。初年度来客数は約180万人を見込んでおり、売上は旧店比で4割増を計画する。
これまでの店舗展開で、対応が不十分だったところを見直した。施設コンセプトとして「豊かな食事体験と健康維持をかなえる、フード&ドラッグ」を掲げ、2階のヘルス&ビューティーケア売り場を拡大、調剤薬局を新設。食品や日用品などニーズの高い商品を幅広くそろえ、必需品が一度にそろう“ワンストップショッピング”を提案する。
食品は入り口の農産品売り場を1.5倍の規模に強化し「旬」を提案。レイアウトもL字にすることで売り場の様子を分かりやすくした。また、地元大阪と東大阪市の食文化にこだわり、地場野菜コーナーでは産直品を展開。また高井田の山田製菓(おかき)、藤田珈琲などの商品もそろえている。さらに同市で大切にされているカレーパン文化を重視。インストアベーカリーでは東大阪カレーパン会に加入し、ザク食感と具材感にこだわった「角切り野菜の欧風カレーパン」を新発売したほか、パンコーナーでは鳴門屋製パンの「東大阪ラグカレー」も販売。
シニア層へは一人前のマグロ刺身や「魚魚炎(ととえん)」の魚惣菜、ミニ弁当など小量・個食商品をそろえた。一方で30~40歳代のファミリー向けには、冷凍食品売り場を2倍に拡大し1300品目もの商品群を展開。即食需要に対応したワントレー商品や麺類、スイーツなどを強化した。またデリカ提案でも地元食材をメニューに取り入れ、リワードキッチンでは「大阪湾産しらすと島豆腐のサラダ」、ピザコーナーのピッツァソリデラでは「大阪湾産しらすと九条ねぎのピッツァ」を提供。さらに「つながる・くつろぐ・食べる」ことが楽しくなるイートイン(40席)も設置。
初日はコメの高騰を受け、開店記念価格とした「あきたこまち 2999円」やカップ麺108円などが大好評。また、相場が落ち着きを取り戻してきた農産品、精肉の「黒毛和牛お楽しみ袋」などに需要が集中していた。
【店舗概要】所在地/大阪府東大阪市西岩田3-2-3▷店長/竹津茂範▷敷地8996㎡、店舗面積1万3733㎡▷駐車・駐輪台数/305台・529台▷営業時間/1階直営売り場8~23時、2階直営売り場9~22時(調剤薬局9~21時)▷休業日/年中無休
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